「農民」記事データベース20180618-1315-12

農民連食品分析センター

食の安全・安心へ機能発揮
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増加するペットボトル緑茶

なのに茶葉の生産者価格は低迷
ペットボトル向け低価格茶葉に需要が集中

 緑茶飲料は、炭酸飲料、コーヒー飲料等、ミネラルウオーターと並ぶ生産量の多い商品です。

 緑茶飲料の生産量は、年およそ270万キロリットルとなっています。これを日本の総人口で割れば、一人年20リットル程度を消費している計算になります。

 これだけ緑茶飲料が売れているなら、お茶農家はさぞかしもうかっているのだろうと思うかもしれませんが、現実はそうはなっていません。荒茶の生産者価格は、ペットボトル入り緑茶飲料の生産量の増加とは反対に推移し、下降・低迷を続けています。

 複数の生産者、生産組合からうかがった話によれば、緑茶飲料に使われる茶葉のメイン原材料には低価格のものを選ぶメーカーが多いそうです。さらに急須でお茶を飲む習慣がなくなり、家庭での茶葉の消費が激減。本来売れてほしい一番茶や技術を凝らした茶葉の需給にも影響を与えているのが実態です。

(新聞「農民」2018.6.18付)
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2018年6月

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