「農民」記事データベース20180618-1315-09

農民連食品分析センター

食の安全・安心へ機能発揮
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 「いま、食と農を守る砦(とりで)、農民連食品分析センターが大活躍!」――。安全な食を確保することは国民の権利です。農民連食品分析センターは、あふれる輸入食品の残留農薬や遺伝子組み換え食品などを分析し、情報を広く国民に提供してきました。この間も、みなさんのカンパで遺伝子組み換えの精密機器や、高性能で農薬を分析するLC/MS/MS(高速液体クロマトグラフ質量分析計)などを導入し、みなさんの期待に応えて活躍中です。最近のデータをもとに分析センターの活躍を特集します。


GMナタネの自生調査

内陸深く発見 極めて深刻

画像  在来種を育み、日本の種子を守ろうと、農民連女性部は各地でがんばっています。福岡県農民連女性部は昨年4月、遺伝子組み換え(GM)ナタネの自生調査を行い検証しました。博多港から東に8キロ離れた粕屋郡五反田地区で自生が確認されました。

 そして、今年も4月25日に自生調査と、陸揚げの現場視察(博多ふ頭)を行い、県内6カ所で自生ナタネを採取しました。

 検証の結果、4カ所で遺伝子組み換えが確認されました。博多港から約50キロ離れた朝倉インターチェンジ付近(朝倉市)の2検体はラウンドアップ、バスタ耐性(除草剤をまいても枯れない性質)それぞれの遺伝子組み換えを検出し、輸送による拡散の実態を分析センターに報告しました。

 分析センターでは、女性部の調査結果を受けて、サンプルの再採取を依頼。うきは市内の2カ所でとれたサンプルについて、遺伝子組み換えかどうかを測るPCR法(ポリメラーゼ連鎖反応=PCRを用い、目的の遺伝子を増幅して検出する手法)を用いた定性試験を行いました。

画像
道端のナタネを採取=4月25日

 その結果、大分自動車道の朝倉インターチェンジから約2キロメートルの地点(地図)で採取したサンプルから、バスタ耐性の遺伝子が検出されました。

 この結果について、「これだけ内陸で、高速道路からも離れた地点からGMナタネが見つかるのは珍しい。今まで調査や監視の対象になっていない地点で検出があったことはとても重大です」と八田純人所長。「実態を把握するためにも、みなさんのまわりでGMナタネの調査活動を広げてください」と呼びかけています。

(新聞「農民」2018.6.18付)
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2018年6月

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