「農民」記事データベース20180409-1306-09

DVD紹介

『種子――みんなのもの?
それとも企業の所有物?』

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種子と食糧主権守る
世界のたたかいを描く

画像  食の源である種子。農業も豊かな食文化も、すべては1粒の種子から始まりました。しかし「緑の革命」以降、工業化された大規模農業が推進される中で、種子は知的所有権の対象となり、グローバル大企業による支配が進められてきました。

 2010年以降、ラテンアメリカでは農民による種子の保存を禁じ、毎回企業から種子を買わなければならなくする通称「モンサント法案」が多くの国をかけめぐります。

 農民を先頭に、先住民族、女性、市民、さまざまな人たちが声をあげ、大規模な反対運動が起こりました。本作品はこれら人びとの種子を守り、地域の経済や文化、食糧主権を守るたたかいを描いたドキュメンタリー作品です。

 日本でも種子に関して、大きな変化が起こっています。2017年4月、これまでの日本の米や大豆、麦の種子を守ってきた主要農作物種子法の廃止が、国会での審議も不十分のまま決定されてしまいました。

 民間企業に市場が開放され、私たちの食が今まで以上に多国籍企業に支配されてしまう危険もあります。その意味でも、本作品が投げかける問いは、日本の私たちにも無関係ではありません。

 DVDは、本編のほか、解説編もあり、種子問題の学習会などの教材として最適です。

 DVD収録内容

 (1)本編(41分、スペイン語、日本語字幕/日本語吹替え)
 (2)解説編「日本の種子はどうなる?―種子法廃止、遺伝子組み換え(GMO)、貿易協定から考えよう」(30分、PARCオリジナル)

 本体価格 3000円+税(図書館価格・本体1万5000円+税)

 問い合わせ・注文 アジア太平洋資料センター(PARC)Tel 03(5209)3455、Fax 03(5209)3453、Eメール office@parc−jp.org

(新聞「農民」2018.4.9付)
ライン

2018年4月

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