安倍政権
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繭価が下がるたびに20戸ほどあった養蚕農家は1戸減り、2戸減り、最後はわが家だけが残った。親父は意地でもやると隣町のJA養蚕部会に入り75歳まで就農し、77歳で亡くなった。昭和5年生まれ、昭和1けた生まれの闘士は関税と円高に敗れた。
TPP、EPA、FTA。どれも、関税・非関税障壁引き下げ、セーフガード、国内対策など戦後の日本を支えた農家を安楽死させるプログラムである。今後、政府が期待するレベルの生産法人しか残れない。しかし日本の物価、土地、賃金は高い。残った法人も海外の穀物メジャーや中国、豪の低コスト農業との競争に負け、いつかは消滅する。
その時、食料を作ってくれと農村に叫んでも誰もいない。できない。日本の食料は外国で作るのです。それでいいのですか。
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島根・松江 加茂京子 |
愛知・津島市 桜井久美子 |
[2017年12月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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