「農民」記事データベース20160104-1196-08

TPPとのたたかいはこれから

参院選で安倍政権退場へ
力合わせたたかおう
(3/3)

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生産と地域を守る共同を今こそ

 戦争法の廃止、反原発と合流し

 白石 輸入食品が増えれば、食品による健康被害は日本でも起こりかねない問題ですね。TPPは必ずストップさせなければなりません。そういう意味でも、夏の参議院選挙は、安倍政権を退陣に追い込み、TPPを阻止する展望が開かれる大切な選挙です。TPPへの反対の声を、安保法制や原発再稼働反対などの運動に合流させていくことが大事ですね。

 内田 私たちも一昨年から、TPP、原発、安保法制、農業・農協改革など12のテーマで「安倍政権ノー!」の行動に取り組んできました。これまでは、さまざまな課題でそれぞれ個別に運動をやってきました。11年の原発事故以降、反原発の運動が盛り上がり、秘密保護法、安保法、そしてTPPなどの運動が高揚し、「根っこは同じ。安倍政権を倒そう」という運動に合流してきました。この流れを、東京だけでなく地方に広げることが大事です。

 白石 そのことが参議院選挙でも大きな力になると思います。先日、日本共産党から「国民連合政府」実現への協力要請を受け、農民連もすすんで協力することにしました。野党が、「安倍政権をどうやって倒すか」という視点にたって、団結し協力することがいま必要です。

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TPP交渉からの撤退を求める白石会長(前列中央)=9月29日、都内

 内田 安保法反対の大きなうねりに、TPP反対運動も合流し、参院選に結びつけたいですね。

 大きなうねりを参院選と結び

 白石 TPPに前のめりの日本政府は、国内でも大規模化、効率化などTPPを前提にした農政を打ち出しています。TPPに対抗するために、(1)農産物の輸入をコントロールする(2)農家の価格保障と所得補償を組み合わせた対策(3)家族経営を軸に多様な担い手を育てる――など食糧主権の旗を対置して、低米価を許さず、日本の農業を守る運動を大いに進めたいと考えています。

 内田 この間、農民連さんとはずっと一緒にやってきました。政府の政策のうそやまやかしを、生産者の立場や農村の現場からさらに発信してほしいと思います。

 白石 みなさんの期待に応えてがんばります。

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神奈川・横浜市泉区 安西美佐子

(新聞「農民」2016.1.4付)
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2016年1月

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