「農民」記事データベース20141124-1143-10

子どもが好きな市販の
加工品は添加物だらけ
(3/4)

関連/子どもが好きな市販の加工品は添加物だらけ(1/4)
  /子どもが好きな市販の加工品は添加物だらけ(2/4)
  /子どもが好きな市販の加工品は添加物だらけ(3/4)
  /子どもが好きな市販の加工品は添加物だらけ(4/4)


子どもが好む食べ物は…

 赤字は、気になる食品添加物(下記参照)

 冷凍スパゲティ

画像  名称 冷凍スパゲッティ(調理済み)

 原材料名 スパゲッティ(デュラム小麦のセモリナ)、トマトケチャップ、野菜(たまねぎ、コーン、にんじん、にんにく)、植物油脂、トマトペースト、ソーセージ、砂糖、食塩、香味油、ウスターソース、小麦粉、香辛料、チキンコンソメ、調味料(アミノ酸等)、加工でん粉、増粘多糖類、リン酸塩(Na)、カラメル色素、発色剤(亜硝酸Na)、(その他 卵、乳成分、大豆、豚肉 由来原材料を含む)

 冷凍ピザ

画像  名称 ピッツァ

 原材料名 小麦粉、ナチュラルチーズ、発酵乳、脱脂濃縮乳、ショートニング、植物油脂、クリーム、食物繊維、食塩、ドライイースト、粉末状植物性たん白、バター、たまねぎ、ワイン、香辛料、チキンエキス、モルトエキス、加工でん粉、増粘剤(加工でん粉、タマリンド)、ソルビトール、セルロース、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、トレハロース、酢酸Na、リン酸塩(Na)、香料、着色料(カロチン色素)、V.C、(その他卵、オレンジ、牛肉、大豆由来原材料を含む)


〈絶対に避けたい食品添加物〉

 亜硝酸ナトリウム(Na)

 もっとも大きな役割は、保存です。細菌を抑制できることから長期間の保存が可能になります。また、ハムやソーセ−ジ、明太子、たらこなどに広く用いられている発色剤です。ミオグロビンやヘモグロビンといったお肉がもつ赤い色素を固定化させ、きれいな状態を維持するために使用します。それらの物質を固定化させると、加熱や酸化による変化を防ぐことができます。

 強い急性毒性がありますが、微量だから問題がないとして使われてきました。しかし、魚や肉のなかに広く存在しているアミンと結合し、強い発がん性をもつ「ニトロソアミン」となるのです。胃の中には胃酸があり、この発がん物質ができやすい条件になっています。

〈気になる食品添加物〉

 加工でん粉

 現在はコーンスターチ由来のでん粉が利用されています。アセチル化アジピン酸架橋でん粉といった形で、でん粉と化学物質を組み合わせたもので、表示からはその化学物質が何ものかがわかりません。でん粉というよりも化学合成食品添加物というべきものです。

 調味料(アミノ酸等)

 うまみをつける添加物です。「アミノ酸等」とは、グルタミン酸のことです。大量に摂取すると「中華料理症候群」として知られる健康障害を引き起こします。また、製造過程遺伝子組み換え技術が使われています。

 リン酸塩(Na)

 保水性を維持し、結着性を保ち、食感を落とさないよう用いられています。また、カルシウムの吸収を妨げることで、骨粗しょう症になりやすいという指摘もあります。

 カラメル色素

 カラメル色素にはつくり方に4種類があり、そのうち2種類にアンモニウム化合物が用いられています。このアンモニウム化合物が変化して、発がん性が疑われる物質がつくられることは知られています。また、遺伝子組み換えトウモロコシ由来のコーンスターチが使われているものが多くなっています。

 増粘多糖類

 増粘剤は食品に粘り気をつけて食感をよくします。増粘剤を2種類以上使用した際にこのように表示されますが、何が使われているのかわかりません。増粘剤のなかで安全性が問題になっているのが、カラギーナン(カラギナン)です。発がん性の疑いがもたれていますが、これが用いられているのかどうかは表示からはわかりません。

 ショートニング

 マーガリンやショートニングで問題になっているのがトランス脂肪酸です。血管に悪い影響を及ぼし、動脈硬化などの原因になると指摘されており、アメリカでは規制の対象になっています。

 ソルビトール、トレハロース

 両者ともトウモロコシ由来の甘味料で、遺伝子組み換えトウモロコシの可能性があります。

(新聞「農民」2014.11.24付)
ライン

2014年11月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2014, 農民運動全国連合会