「農民」記事データベース20111114-997-09

なくせ!原発
安心して住み続けられる福島を!
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東電と政府は全面賠償を!

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“子のためにも福島で暮らします”

お母さんたちの決断に大きな拍手

 集会に先立って、交流テントでは弁護士による損害賠償の法律相談や原発反対の交流討論会などが開かれました。

 「放射能汚染から子どもたちを守ろう!」のテントでは、福島市に住む医師の松本純さんと、コープふくしま専務理事の野中俊吉さんがアドバイザーを務め、地元の住民や母親、県外からの集会参加者などがつどい、活発な討論となりました。

 松本さんは、「福島市内でも放射線量には違いがあり、どこまで逃げれば安全と言うことはできない。大切なのは、少しでも被ばく線量を少なくすること。多くの住民ができるかぎりの手立てを取って、福島で暮らしていこうとがんばっている」と、放射線量が比較的高い福島市内に住んでいる多くの住民に心を寄せながら発言しました。

 福島市内で子育て中という母親は、「わが家も真剣に避難を考えたが、子どもたちが学校生活を壊されたくないと強く訴え、ここで暮らす決断をした。除染など困難は多いが、今日、集会に参加した全国の皆さん、福島で生き抜こうとしている私たちを、ぜひ応援してください」と訴え、大きな拍手がわきました。

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「外で思いっ切り遊びた〜い」と子どもの切なる叫び

 また、食べ物や内部被ばくへの不安も多く出されました。福島市内に住む女性は「原発反対を訴えたくて、勇気をふりしぼって、初めてこういう集会に参加した。線量が高いところに住んでいるため、外部被ばくも心配で、せめて内部被ばくは減らしたい」と、苦悩を語りました。

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両手で輪をつくって、それに応える参加者

 野中さんはコープふくしまの除染の取り組みや、個人でできることを具体的に紹介し、「ただ不安におびえるのでなく、放射能汚染をきちんと計測することが大切。そして計ったら、経費も含めて必ず記録すること。除染と原発をなくす運動とをつなげる視点が重要だ」と訴えました。


“外で遊びたいんだ”

子どもたちが考えたプラカード

画像医療生協わたり病院(福島市)で働く大澤秋恵さんと翔世(しょうせい)君(7)、榎堂(かどう)君(5)

 今日は「原発に反対する集会があるよ。子どももアピールできるんだよ」と話して、一緒に来ました。子どもたちも「誰に向かって言うの? 事故をやった(原発事故を起こした)人に言えるの?」と、訴えたいことがあるようで、プラカードの「オレたちは、外で遊びたいんだ!」という言葉は、子どもたちが考えました。最近になってやっと短時間に限って外遊びができるようになりましたが、子どもも我慢の連続で、強いストレスを抱えながらがんばっています。

(新聞「農民」2011.11.14付)
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2011年11月

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