「農民」記事データベース20050314-675-12

スマトラ大地震・津波

目おおう惨状にめげず懸命に立ち向かう人々の姿を見た…(5/5)

北スマトラ被災地からのリポート 福伝活人

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農民連が贈ったトラックを見て実感した「連帯の力」

 多くの被災国は世界からの支援を求めています。同時に先進国や多国籍企業などが、人道支援に名を借りて利益を得ようとする動きに警戒を強めています。今回の地域会議を主催したビア・カンペシーナ・インターナショナルのヘンリー・サラギ氏は、「世界の人々に被災民が何を必要としているのか、情報を発信するとともに、外国からの支援を監視していくことが重要である」と指摘。世界中の民衆の連帯を強く求めました。

 トラックの周りに青年が笑顔で

 視察を終え、メダンに帰る途中で寄ったラングサという町。ここにはKSKBA支援センターの一つがあります。そこでプラモノ氏は、「このトラックが農民連が贈ってくれたもので、ここを中心に救援活動で活躍している」と、まだ新しい三菱製の黒いトラックを紹介しました。

 それを見た真嶋さんは、「荒廃した被災地を視察していた時は、この津波大災害からの復興に農民連のできることはあまりにも小さいと感じた。しかし、このトラックを実際に見て、この地域に避難してきた人々に救いの手が差し伸べられ、確実に現地で役立っているということを実感した」と述べて、トラックの周りにいたKSKBAの青年たちと肩を組み笑っていました。

 地震と津波が襲って二カ月、被災地の復興はまだ始まったばかりです。荒廃したバンダ・アチェを見て、単に日本人、アジア人としてだけではなく、人間として、いま何をするのか、問われているように感じました。

(新聞「農民」2005.3.14付)
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2005年3月

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