スマトラ大地震・津波目おおう惨状にめげず懸命に立ち向かう人々の姿を見た…(3/5)北スマトラ被災地からのリポート 福伝活人/ (2/5) / (3/5) / (4/5) / (5/5)
救援に活躍する農民組織世界各地から連帯の手会議に参加したFAO(国連食糧農業機関)のベンニ・H・ソーミン氏は、「この塩害から復興する何か良い知恵はないか」と、私たちに真剣に聞いてきました。このような大災害に現地の人々は懸命に立ち向かっています。跡形もなくなった家の近くに小さなテントを張って暮らしている四十代ぐらいの男性は、十人いた家族のうち自分だけ生き残ったことを一生懸命に語ります。また、白い大理石の床以外すべて無くなった住居跡で、若い男性が必死に床をモップで磨いていました。 メキシコから来たクワウテモク・アバーカ・チャベズ氏は、「人々は、復興への希望を捨てていない。人々の生活はこれからも続いていくんだ」と、海に向かって進んでいる小型漁船を見ながらつぶやきました。
生きいきと明るく、 そして真剣にFSPIとインドネシアの様々な組織は、連帯をさらに強め、KSKBAの活動はますます広範囲になりました。インドネシア国内から集まった救援物資は、支援センターに運ばれ、被災者に届けられています。私たちが訪問したKSKBAの倉庫には三・五トンの米、ダンボール一箱分の魚の缶詰のほか、ヤシの食用油やケチャップなど多くの救援物資がありました。これらはこの地域で避難生活をしている六千人に週一回配給されます。KSKBAの救援活動に携わる人々は、非常に生き生きとして、明るく、とても真剣です。 また、ビア・カンペシーナを通して世界的な連帯も強まり、今回の会議に各国から集まった人々は、被災状況を確認し、意見を交換しました。
(新聞「農民」2005.3.14付)
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[2005年3月]
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