「農民」記事データベース20050307-674-06

農民連ふるさとネット

生産者と消費者をつなぐ架け橋(1/4)

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 農民連ふるさとネットワークは、農家と消費者をつなぐかけ橋。生産者の思いがいっぱいつまった農産物を届けています。それを受け取った業者さんの思いは――。


足りなければ輸入 許せない
自給率向上署名265筆集める

大阪・枚方市「丸米糧穀」

 全国食健連がとりくむ「自給率向上署名」を二百六十五筆集めてくれたお米屋さんがいます。大阪・枚方市にお店を構える「丸米糧穀」の田中政次さんです。

 「丸米糧穀」は、三十代から六十代と幅広い年齢層のお客さんに支持されています。農民連のお米を扱う小売グループ「あすなろ会」で、五十三枚の署名用紙を受け取った田中さん。お客さんに声をかけるとみんな、「これは大事」「当たり前のこと」と、署名してくれました。頼めそうな人には何枚か持ち帰ってもらったところ、全部埋めて届けてくれたそうです。

 野菜が台風などの被害で品薄・高騰した昨年秋、隣県のある生協が、「組合員への安定供給のため」と称して野菜を緊急輸入しました。このことが署名を集める力になったともいいます。「足りなくなったら輸入するという、その姿勢が許せなかった。土もん(地元産)が少し高くても、三カ月もすればまたできるのに」と怒ります。

 「ぼく一人でやったわけではないし、五十三枚は割り当て分と思っていましたから」と、あくまでも謙虚な田中さんです。

(農民連ふるさとネットワーク 森谷精)

(新聞「農民」2005.3.7付)
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2005年3月

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