旬の郷土食・伝統食列車安全安心にこだわって(3/4)列島東と西で「日本の食」考える集い
「かあちゃん弁当」ご披露料理研究家 小林カツ代さんを招いて茨城農民連「ゆいの会」第四十四回茨城県母親大会が十月三日、下妻市で開かれ、料理研究家の小林カツ代さんが「食のいのち 人のいのち」をテーマに記念講演。小林さんの昼食は、茨城農民連女性部「ゆいの会」が「農家のかあちゃん弁当」を準備しました。大雨にもかかわらず県内各地から集まった女性たち。どの顔も輝いていて自分をしっかり持っているなと感じました。小林さんに出す昼食の盛り付けを担当した私は、「責任重大」と緊張して出かけました。 産直の出荷で忙しいなか、夫が竹を切り、竹皿、竹筒、竹箸を作ってくれて、家の周りで南天、椿の葉、ヤツデなどを準備。各単組女性部から九人の方々が持ち寄った料理は、すべての素材が畑から、田んぼから、家の近くから採れたものばかり。そして料理人はその素材を種子から育て、精魂込めて作ったその人自身。こんな確かなものはありません。何の添加物もなく、あるのは喜んで食べてもらいたいという愛情のみ。どの料理も人柄がにじみ出ていたような気がします。 小林さんも、「絢爛豪華(けんらんごうか)な食事よりも今日の料理はおいしかったですよ」ときれいに食べてくれました。 料理の材料を初めからすべて手作りできるというのは、実はすごい技。その過程を想像して食べると感動が生まれ、味も違って感じられ、本当に身体のためになるような気がします。作ってくれた人に、そして大地の恵みに感謝する心が生まれてきます。農業の良さを見直しました。 (「ゆいの会」部長 飯野靖子)
▼農家のかあちゃん弁当=れんこんサラダ、れんこんの煮物、豚の角煮、イワシの南蛮漬け、ごぼうのしょうゆ漬け、手作りがんもと野菜の煮物、黒豆の寒天寄せ、平飼いたまごの厚焼き、青菜のおひたし、きゅうり、らっきょう、みょうがの卵とじスープ、栗おこわ、五目おこわ、しそジュース、梅のぽたぽた漬け▼調理=石橋律子、市川和子、内田明野、岡野千恵子、木村みつ子、久保田やす、立原正子、西村ふみ子、野沢万代▼品書き=久保田紀子
(新聞「農民」2004.11.15付)
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[2004年11月]
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