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東海・北陸ワイド版(5)

静 岡


“人参生産5倍にするゾ”

はりきる伊豆農民組合/東海ネット情報

 「ふるさと産直東海ネットワーク」の設立から一年。名古屋北部市場との取り組みなど続けてきましたが、ここに来て、生産者の変化を感じています。

 静岡の伊豆農民組合は、昨年五トンだった人参を、今年は二十五トンの計画でとりくんでいます。組合員が手分けして、六十アール作付け。売り先も浜松市内の業者・直売所・生協とつながりました。今年の二十五トンを弾みに、来年は百トン。「これ以上注文が増えれば、仲間を増やさなくてはな」との話も出ています。

ミカン部会発足

 三重県の南端、「一年中ミ力ンが獲れる町」御浜町は、「ミカンの産直運動を起こそう」とミカン部会を発足させ、がんばっています。さっそく九月十九日の北足立市場祭りに極早生ミカンを出荷し、早さとおいしさで好評でした。いろいろ戸惑いもあるようですが、特長を生かした産直運動を展開しようと奮闘中です。

生産者集め相談

 岐阜も直売所への玉ねぎの出荷を皮切りに、来年はさらに増やそうと生産者を集めて相談を開始。藤枝市農民組合のシイタケ、清水和泉会のイチジクが新たにつながり、細江町農民組合では玉ねぎの生産を増やすなどの動きもあります。この一年で、少しずつ広がってきました。

 長野では、紀ノ川農協の紹介で、滋賀コープとの間で、週五百六百ケースの野菜ボックスを十週間やりきりました。長野県連産直協、ながの北信産直センターも発足一年に満たない中で、戸惑いと失敗をくりかえしながらの成果です。この取り組みを基礎に、生協の店舗・共同購入、産直協の仲間への供給と販路を広げています。

(東海ネツト・吉川利明)


田んぼにかわいい“怪物君”

焼津

 近頃、田んぼの話題には、腹が立ったり、キナ臭いものを感じ、眉間にしわが寄ってばかりでしたが、静岡県焼津市の農民組合員・青島喜美男さんの田んぼでは、思わず口元がゆるんでしまいました。

 ぬいぐるみのキティーちゃんや怪物君、キョンシーなど、可愛いかかしがいっぱい立っています。青島さんは、「捨てるのがしのびなくて、かかしの代わりにぶら下げた。近くの保育園の園児たちが喜んで田んほに見に来る」と照れながら語ってくれました。
 何かに追われるような日々の中で、心が安らぐ田んぼです。

(焼津市農民組合野田久美子)

(新聞「農民」1999.10.11付)
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