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関東ブロックワイド版(3)

大モテ! 出前講習会


豆腐の作り方教えます/キットも飛ぶように

茨城県南

 茨城県南農民組合では、東京の新婦人が大豆トラスト運動に取り組むなど、新たな運動の広がりのなかで、簡単にできる豆腐づくり講習会を各地で開いています。岡野味カイ店の岡野夫人を講師にしたり、事務局員がにわか豆腐屋さんに変身した“手作り豆腐出前講習会”がいま好評です。

 六月十七日には、新婦人牛久支部の依頼をうけて、産直野菜の試食と豆腐作りの講習を行いました。
 岡野智恵子さんを講師にしたこの出前講習会では、岡野さんの近くの元樽づくりの職人さんが、杉の木で作ってくれた木枠(二丁ができる)と天然にがり、しぼり布をセットした「豆腐づくりキット」(一式二千円)を使い、一時間程で豆腐が出来上がりました。
 さっそく試食会。「市販の豆腐は水っぽいけれど、この豆腐はしっかりしていて、大豆の甘い味がするね。美味しい」の連発。
 大豆も野菜も米もつくる人、食べる人を多くして行こうと楽しい話し合いが続きました。

 また六月二十日には、東京の新婦人板橋支部から、豆腐作りの出前講習会の注文。事務局の小林、遠藤の二人が“にわか豆腐屋”に変身、三日前に覚えたばかりの「手づくり豆腐キット」を使って豆腐をつくり、出来上がった豆腐を食べてもらいながら大豆畑トラストの説明を行いました。
 「ちょうどよい固さに出来ている」「甘くて、こくがあって美味しい」「豆の味がする」などと上々の評判。また豆腐の倍の量ほど出たおからも、ニンジンとネギを入れたおから料理に変身。捨てるところがないのが良いところです。

 新農業基本法の話から、大豆を大いにつくり、豆腐づくり、醤油づくりへと楽しい話はつきませんでした。このキットを使って仲間づくりに役立てようと、いまあちこちの支部から注文が寄せられ、「手づくり豆腐キット」は、新婦人の仲間増やしに一役買っています。

(県南農民組合 遠藤憲子)


「産直ラリー」大歓迎

埼玉新婦人が待つ17市町村で

 「こんにちは。埼玉農民連です」のチラシ、試食用のおにぎり、野菜、見本用の産直ボックス、即売用の野菜と米、国産大豆を使った醤油などをトラックに積み、新婦人会員のところに出かけていく「産直ラリー」を六月の一カ月間にわたり行っています。一日に平均二〜三個所、日によっては生産者のチームが三コースに分かれ、新婦人会員の待つ市や町に出かけます。六月二十六日現在、十七市町村で五十回のラリーを行い、五十人以上が参加。
 埼玉農民連は産直ボックスが大幅に減少するなかで、生産者とともに消費者と直接会って話し合いができる交流会をやろうということで「産直ラリー」に取り組んだもの。

 埼玉は、六月といえば麦刈りと田植えが同時にやってくるので、生産者の納得がなかなか得られず、大変ななかでの開始でした。
 新婦人の役員さんや産直ボックスの拠点を作りたい人たちが中心になって会員を集めてくれました。
 見本用の産直ボックスを見ながら、輸入野菜の急増や遺伝子組み換え、大豆畑トラスト、まんじゅうの作り方などさまざまな話も出され、交流も深まりました。

 参加した生産者は「安全で安心して食べられる顔の見える産直野菜や米をほしいという消費者の気持ちが伝わってきた」と感想を述べています。

(埼玉県連 棚橋順子)

(新聞「農民」1999.7.5付)
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