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関東ブロックワイド版(2)

学校給食センターへ供給始まる


1日1万食分も/産直協同がニンジン、玉ネギなど

埼玉

 埼玉県産直協同は、五月から本庄上里学校給食センターにニンジン、玉ねぎの供給を始めました。何しろ一万食分ということで年間を通じてとはいきませんが、これを機会に全県の力を結集して徐々に多品目にしていこうと張り切っています。

 同センターへの出荷は、かねがね食健連運動の中で栄養士や調理員などから要望が出されていた問題です。こちら側が「相手が大きすぎる」「配送ルートがない」などの理由で二の足を踏んでいましたが、「とりあえず出せる品目から走り出そう」と入札業者に登録。見積りを出したところ、発注がきたというわけです。

 とりくんでみて、まず肝心の価格は、市況と同程度かそれ以上で「思ったよりいい」というのが実感です。産直協同の生産部長は「一キロ八十五円くらいと思っていたが伝票を見たら百円以上。これなら運賃も出る」と喜んでいます。また、センターの職員から「おいしいニンジンですね」と言われ、大いに励まされています。

 ただ、半月前に見積りを出して発注が来るのは四〜五日前なので、それから荷をそろえて運ぶ手配をするのは現状ではとても大変です。これを解決するためには、まずこちらがもっと生産力を高め、「いつもいっぱい持っている」状態をつくること。それから、「地元の農産物を使う」合意をつくり、計画生産できるようにすること。また自校方式の学校給食にしていくこと、などが課題だと思っています。

(埼玉農民連 野本家六・高橋正巳)


神奈川でも供給開始/子どもらにも好評

農畜産物供給センター

 神奈川農畜産物供給センターも、今年四月から横浜市内の小学校に学校給食の食材の供給を始めています。

 K小学校からは、豚肉とウインナの注文がありました。後日、その学校の調理員に子どもの反応を聞くと、非常によかったという話。
 供給センターの職員が気を配り、養豚家の手紙と子豚の写真を届けたところ、さっそく壁新聞にして「神奈川でとれた豚肉です」と廊下に張り出しました。子どもたちは、それを見て「かわいい子豚だから食べないというのはだめ。残さず食べなくちゃ」と言っていたそうです。ただ無添加の手作りウインナは、日ごろ市販の塩味がきついものを食べなれているせいか、人気はいま一つでした。

 またキウイを注文したT小学校の子どもたちの反応は、キウイというのは酸っぱいというイメージが強く食べない子が多いのに、今回はそういう子も食べられたそうです。

 六月からは供給する小学校が三校に広がりました。全校に毎日というのでなしに、月に一〜二校が何回か注文するというものです。

(神奈川 藤代哲雄)


神奈川農産物供給センターを訪問

山梨の女性ら

 全国農民連女性部総会や加工交流会に参加し、仕事に前向きに取り組み、将来の計画を持ちながら元気よく働いている女性たちのいることを実感しました。
 自分のやりたい方法で作り、利用してもらうことである程度満足していましたが、農産物直売の実践を聞き、農民連女性部長の高橋マス子さん(神奈川在住)を仲間三人で訪ね、神奈川農産物供給センターや直売所、農場などを見学しました。
 今年中には直売所を開設し、これを機会に女性部を作ろうと思っています。
(山梨県連 堀内美恵子)

(新聞「農民」1999.7.5付)
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