食料主権で持続可能な
|
関連/食料主権で持続可能な社会に挑む(1/3) /食料主権で持続可能な社会に挑む(2/3) /食料主権で持続可能な社会に挑む(3/3) |
東南・東アジアを代表して発言する横山さん
|
世界では農村において男性からの暴力、DV(ドメスティック・バイオレンス)などがまだまだ日常的に行われていることを知り驚きました。
農民連が属する東南・東アジア地域では家父長制が依然根強く、女性の低賃金が問題となっています。女性は農業の中心的役割を担い、在来種子の保存にも大きく貢献しているのに、です。それらを解消するには女性のフェミニズム、アグロエコロジーについての教育が重要であると地域から発言がありました。
ビア・カンペシーナは農村における暴力を許さない家父長制に反対するたたかいを30年以上続けています。「私たち女性が歴史を作りあげてきた」と堂々と発言する女性をたくましいと感じ、カッコイイと思いました。
4日目の全体会で、東南・東アジア地域を代表して発言をする機会が与えられました。
まず、地域に4つの課題があり、(1)自由貿易協定が小農・農民の農業を破壊してきた、(2)各国政府が進める新自由主義政策により小農・家族農業は排除されてきた、(3)軍拡と軍事化、(4)女性に対する暴力があること――を紹介しました。
特に女性の立場から強調したいこととして、「運動を大きくする上で農民・民衆フェミニズム、多様性が不可欠であり、新自由主義に対抗し、気候危機や食料危機の真の解決を目指す組織で女性が排除され、多様性が実現していなければ、問題に本気で取り組む姿勢が問われる。東南・東アジア・太平洋地域は言語も宗教も文化も多様な地域なので、多様性を維持した上で、食料主権を実現したい」と発言しました。
最終日に、農民連が属する東南・東アジア地域からの提案で、福島の原発処理汚染水放出の停止を求める連帯声明が採択されました。世界の仲間と力を合わせ、放出をやめさせる努力を強めたいと思いました。
よく考え、地域農業を支えることが農民連の使命ではないかと考えながら帰国しました。
[2024年1月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2024, 農民運動全国連合会