TPP11国会審議を傍聴して農民連本部 坂本一石
国民の信頼ない政府に
6月13日午前の参議院本会議でTPP11承認案が可決されてしまいました。 |
国会前で座り込み行動に参加する坂本さん(左から3人目)=6月14日 |
そしてそもそもの政府の政治姿勢が大きく問われました。
野党は、森友・加計学園問題、自衛隊日報、働き方データ、財務省セクハラなど、政府に問題を明らかにして解決する能力がないのは明らかで、国民の信頼がない政府のもとでの外交は認められないと批判。TPPを強引に推し進める姿勢は、ウソ、隠ぺい、改ざん政権の政治姿勢そのものであること、米国が主張を変える度にそれに追従するだけの政権が、今後、実質日米FTA(自由貿易協定)である日米新貿易協議でさらなる譲歩を迫られるのは間違いないなど、政府に対する不信の表明が相次ぎました。
一方、与党からは賛成討論が行われないまま投票が行われ、賛成多数で承認案は可決されてしまいました。
投票前、野党側から「賛成討論がないぞー」というヤジが飛びましたがまったくその通りです。多数を持った与党が胸を張って賛成できないような条約を批准してしまってよいのでしょうか。
承認案は可決されましたが関連法案はまだ審議中です。廃案に追い込む余地は十分にあります。あきらめずにがんばりましょう。
[2018年6月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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