「農民」記事データベース20180625-1316-03

卸売市場法強行採決に怒り!
TPPは廃案!

関連/TPP11反対の声を強め国会承認を阻止しよう
関連/卸売市場法強行採決に怒り! TPPは廃案!
関連/TPP11国会審議を傍聴して


議員会館前で緊急の座り込み

 通常国会の最終盤、参議院では6月13日にTPP11の承認案が本会議で可決されました。TPP関連法案や、卸売市場法の改正案の審議が緊迫している中、14日に全国食健連と「TPPプラスを許さない!全国共同行動」は国会議員会館前で緊急の座り込み行動を行いました。

 九州や東北などから全国委員会に出席した人たちも国会前にも駆けつけ、スピーチや国会審議の傍聴など抗議行動を展開しました。

 農民連の笹渡義夫会長は前日の承認案可決に抗議するとともに、「TPP11は対策をとるから大丈夫と安倍首相は言う。農産物の自由化のたびに政府は『対策をとるから影響はない』と言ってきた。しかし自由化に対しては有効な対策など一つもできていない。いま霞が関と永田町を覆う『ねつ造』『改ざん』ではないか」と指摘。

 「TPP11関連法案をストップすることは可能であり、まさにたたかいはこれから。安倍政治ノーのたたかいと結んで、全力をあげよう」と呼びかけました。

 農業の現場から怒りのスピーチ

 現場からの怒りのスピーチで、島根県農民連の長谷川敏郎会長は「牛肉のセーフガードは発動条件がTPP12のままで、このままでは発動しない。1995年のWTO(世界貿易機関)発足後、旧瑞穂町(現・邑南町)に100戸あった和牛の繁殖農家は、5〜6件にまで減った。国産の牛肉が食べられなくなってしまう」と訴えました。

 審議を傍聴していた宮城農民連の鈴木弥弘事務局長は集会で様子を報告。「卸売市場法の審議ではあいまいな中身で、与党は賛成討論もできない。異常な事態を改めて感じた。安倍内閣を倒すために一緒にがんばろう」と呼びかけました。

 また、参加者は「卸売市場法を改悪するな!」「TPP絶対反対」の声を上げました。

(新聞「農民」2018.6.25付)
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2018年6月

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