伝統ある在来の良い種子守って
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その期間は、7年から13年程かかります。たとえば、栃木県では、水稲でみると、1957年、全国でも早く、冷害に強く当時としては収量の多い品種としてコシヒカリを選定しました。最もドラマチックなのは1982年、稲の新葉がこより状に巻いて垂れる縞(しま)葉枯れ病がはやったときに、それに強い品種「星の光」を選定して収量が劇的に向上したことです。
その間にDNAの確認や特性調査、雑穂(異株)抜きなど同じ特性が維持されるようにチェックします。その後、現場での種子の採種、備蓄を行い、種子が農家のもとへ配布されます。
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原種審査のための異株除去作業(山口さん提供) |
さらに種子をつくる過程で、発芽率が下がるトラブルが発生することがまれに起こります。そうならないように、発芽能力、品質特性の維持に注意を払います。このように種子の生産には、たいへんな手間がかかります。
さらに国内企業だけでなく、遺伝子組み換え種子を生産している海外大資本の進出が懸念され、日本農業に打撃を与えるのは必至です。
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大阪・松原市 関戸しげみ |
茨城・石岡市 末永明美 |
[2018年1月]
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