この文書って おかしいよね“適切に廃棄せよ”とは
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6月11日、鳥取県農民連の役員会で、伯耆(ほうき)町でイチゴを栽培する土屋俊和君(37)から一枚の文書を見せられました。「遺伝子組換体であることが判明したペチュニア品種の取扱いについて」というJAの文書です。
彼は夫婦でIターンし、新規就農6年目の青年。花壇苗農家にも多く知り合いがいます。
遺伝子組み換えペチュニアが市中に出回り、花壇苗農家に「すでに播種又は移植を終えた苗については適切に廃棄するよう指導があります」と紹介しています。
未承認の遺伝子組み換え作物を、たとえ、花だとはいえ農家に「適切に廃棄」とは。食べものだったらどうするのか、あまりのいい加減さに驚きです。
店頭に並ぶペチュニア |
その後、サカタのタネなどから新たに10種の未承認GMペチュニアが確認されました。すでに種苗会社、ホームセンターなどで販売され全部の回収は不可能です。
土屋君は「タキイは種代を補償というが、植えた手間・引き抜いた手間はどうなるのか。一色でもダメになれば生産計画が崩れ、売り物にならないはず」と花壇苗農家を心配し、仲間と情報交換し合っていました。
未承認の遺伝子組み換え作物はいとも簡単に拡散することの恐ろしさを痛感しました。
土屋俊和さんの話 農家や消費者からすれば、知らない間に遺伝子組み換え品種が混ざってしまうのは恐ろしいことです。有機農業でがんばっている若い農家にとっても脅威です。今後、輸入自由化が進み、主要農作物種子法(種子法)も廃止されたことから、国はもっと目を光らせるべきです。
[2017年7月]
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