さけ弁当からみえる
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「ちゃんとラベルの表示は『さけ弁当』となっているではないか。偽装ではないか」と憤るのはごもっとも。しかし、消費者庁の「メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について」(2014年3月26日)の「Q&A」では次のようになっています。
Q「飲食店で提供する料理の材料としてサーモントラウトを使用していますが、キングサーモンを使用している旨をメニュー等に表示しても景品表示法上問題はありませんか」
A「一般的な料理の名称として確立しているものであって、かつ、その食材がその料理に現に広く使われていることが社会的に定着している場合など、一般消費者が、その料理等の選択において、それらの食材の違いに通常影響されないと認められる場合には、その料理等の名称を単に表示するだけで直ちに景品表示法上問題となるものではありません」
これには「『ニジマス』といえば白身の魚という認識が強く、赤身のものは『サーモン』と広く認識されている。『サーモントラウト』を『ニジマス』と表記することによるトラブルが発生するように感じる」「水産庁ホームページには、サーモントラウトは『サケ、マスの降海型の総称』とある。サーモントラウトを『サーモン』とする名称に問題はない」など外食業界側の主張が強く反映されています。
しかし、自分たちがとっているサケと輸入物はまったく違うものだという思いがあります。輸入のサケは、脂がのっているものが多くて、それを好む消費者がいるのもわかります。しかし、そういう味がほんとうに天然でつくられているのか、疑問に感じています。また、輸入物は何が入っているか不安です。
三陸でとれるサケは、地域の川に放流したものが時期になれば帰ってくる天然のもの。そこには、何かを足したり混ぜたりというのは何もありません。だから自分たちも安心して消費者のみなさんに届けることができます。
遺伝子組み換えや輸入のものではなく、そういう地域の漁業を守っていくことが大事なのではないでしょうか。
[2014年5月]
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