2014年5月
■2014年5月26日(第1118号)
- 譲歩に譲歩重ねるTPP交渉 即時撤退を 協議内容を明らかにせよ
- 5月19、20日にシンガポールで開催されるTPP交渉の閣僚会議を前に、農民連は5月16日、農水省と交渉を行いました。
- 直ちにまん延対策強化を
- 全国で感染が広がっている豚流行性下痢(PED)は、青森県でも深刻な事態となっています。青森県農民連は5月9日、PEDの対策強化を求めて、県に緊急要請を行いました。県農民連は、まん延克服の対策を早急に確立すること、ワクチン接種や衛生管理の支援・指導を強めること、PEDを家畜共済の対象とすること、出荷自粛を余儀なくされている発生農家への経営支援などを求めました。
- 戦争する国への改憲は絶対許されない
- 農民連は5月16日、白石淳一会長名で「戦争する国への改憲は絶対に許されない――『安保法制懇報告』と、政府の『基本的方向性』の表明についての談話」を発表しました。
- TPP 撤退以外に道はない
- 5月19、20の両日にシンガポールで開かれるTPP閣僚会合を目前に控えた14日、都内では終日、TPP合意に反対するさまざまな取り組みが行われました。
- 国会決議無視の与党批判
- 岩手県内の52団体で構成する「TPP等と食料・農林水産業・地域経済を考える岩手県民会議」は5月12日、「くらし・食・地域を壊すTPP・EPAを許すな!TPP断固反対!岩手県総決起集会」を盛岡市内で開催しました。
- 補助金半額では続けられない
- 紙智子参院議員(日本共産党)・農林水産委員が5月2日に岡山県入りし、大規模農家への訪問と県交渉を行いました。
- 農のこころ
- 植田はや風に背丈の彩揺らし
- 農民連の活動を視察して
- オーストラリアの農民運動を支援する団体・「レシプロシティー」の代表スコット・ジョンさん(ブリスベーン在住)が4月21日から5月11日まで来日し、東京、千葉、静岡、長野の農民連の活動を視察しました。オーストラリアで自由貿易が小農民に与えた影響や、農民運動の現状、視察の感想を聞きました。
- 本の紹介/地域振興に活かす自然エネルギー 田畑保著
- 原発に象徴されるような大規模集中型のエネルギーから小規模分散型のエネルギーへ、地域住民、地域主体の自然エネルギーへの転換は世界的にも共通の認識になっています。衰退に歯止めをかけ、いかに再生を図るかが課題になっている農山村こそ、地域主体の自然エネルギーという課題に取り組むことが求められます。
- いまこそ守ろう! 家族の健康・食卓の安全
- 4月25日、「TPP交渉はもうやめよう!いまこそ守ろう!家族の健康・食卓の安全」(新日本婦人の会愛知県本部主催)と題して、産直講演会と分散討論会が開催され、150人あまりが参加しました。
- 安全なお米たくさん食べて!
- 農民連ふるさとネットワークが都内の小中学校と取り組む給食産直。日ごろ、お米を届けている学校に米農家が出向き、子どもたちに米作りの話をし、交流する出前授業を始めて5年目です。田植えを目前に控えた山形県から東京都杉並区の小学校を訪ねて、先生を務めた榎本直樹さんの手記です。
- お茶摘み交流会
- 第38回お茶摘み交流会が4月26、27の両日、静岡県藤枝市で開催され、生産者を含め約150人が参加しました。
- 旬の味
- だんだん夏に近づいているのを感じます。夜は肌寒く日中は冷房をつけなければいけないぐらい暑くなります。私は東北育ちだからでしょうか。周りの人と体感温度が違うようです
■2014年5月19日(第1117号)
- とろろ汁屋「丁子屋」
- 江戸時代以前から続く伝統を守り、生産者とともに歩んでいる料理屋さんがあります。東海道五十三次の一つ、丸子宿(静岡市)にある、とろろ汁屋「丁子屋」(ちょうじや)です。歌川広重の浮世絵に描かれている店とも言われています。
- 重大局面迎えたTPP交渉/各地で宣伝など騒然たる状況を
- 「必要な大胆な措置をとる」「前進する道筋を特定した」――。4月24日の日米首脳会談を受けて日米双方で動きがあり、共同声明の真意をめぐる様々な報道も行われています。
- TPPは秋田をつぶす/2014年メーデー
- 「TPPから食料・農業・環境を守る秋田県民総決起集会」が4月16日に秋田市内で開かれ、22団体から1500人が参加しました。主催団体は「食料・農業・環境を守る秋田県民会議」です。構成団体は秋田県農業協同組合中央会、秋田県農業会議を中心に、秋田県農民連など県内農業関係団体のほか、県立大学TPP研究会、県生活協同組合連合会、県商工会連合会、(社)県建設業協会、県漁業協同組合などです。
- 農のこころ
- 代掻や泥靴のままにぎり飯
- DVD紹介/「ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめて」
- 環境・文化運動、フェアトレードなどに取り組む市民団体「ナマケモノ倶楽部」が行っているスロー・シネマ・カフェ運動の一環として、DVD「アジアからの英知」シリーズの第4弾『ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめてwith辻信一』が刊行されました。各地での上映を呼びかけています。
- 2014年国民平和大行進
- 2014年国民平和大行進が5月6日にスタートしました。東京・夢の島公園を出発した行進は、8月4日まで約2カ月をかけて「核兵器のない社会実現」を訴えながら広島を目指します。また同日には北海道・礼文島と根室市から東京を目指す行進もスタートしました。
- 春のフェスタ
- 4月26日、京都市中京区で新日本婦人の会と農民連の共催で「産直運動学習会 学ぼう・交流しよう!春のフェスタ」が行われ、多くの家族連れを含む250人が参加しました。
- “多様なコミュニティ作りで農業を守る”
- 4月20日、宮城県大河原町の公民館で宮城農民連青年部の会議を行いました。前回の総会で決めた「多様なコミュニティ作りから農家経営を守る」という目的についてさらに掘り下げて熱い議論をしました。
- アースデイ東京2014
- 地球のことを考えて行動する日「アースデイ東京2014」が4月19、20の両日、東京・代々木公園で行われ、2日間で12万人が会場に集いました。参加団体は「農、食、フェアトレード」「子ども・子育て」「森林・緑化、生物多様性」などのテーマ別に出展・出店しました。
- 旬の味
- 5月の大空で風にのり、自由に大きく泳ぐこいのぼりに目を細める私たち。3カ月もすればジジとババになる。本当に楽しみだ。5月3日の憲法記念日には、「戦争をさせない」青森集会が開かれ、300人が参加した
■2014年5月5・12日 合併号(第1116号)
- 日米首脳会談でTPP合意先送り TPPを追い詰める大運動を発展させよう/TPP反対いっせい行動
- オバマ大統領は日米首脳会談後の記者会見で「TPPはアメリカの企業利益のためだ。日本経済の特定の業界――農業と自動車産業は歴史的に市場開放が制限されてきた。今こそ問題を解決すべきときだ。日本が21世紀にさらに前進したいのなら既存の障壁を打ち倒すべきだ」と言い放ちました。高級寿司屋や宮中晩さん会での「おもてなし」、「最高の日米同盟関係の樹立」など、歓迎ムードが演出されるなか、オバマ大統領の言動は、きわめて高圧的なものでした。
- 暮らし・いのち脅かすTPP
- オバマ米大統領の来日を前にTPP交渉の日米2国間協議が大詰めを迎えていることから、県内の農業、労働、医療など13団体でつくる「TPP反対青森県実行委員会」(代表・今正則県労連副議長)は4月22日、「国会決議にしたがいTPP交渉脱退を求める青森集会」を青森市の青い森公園で開きました。120人が参加し、「TPP日米合意の政治決着をオバマ来日の『手土産』として差し出すことは断じて許されない。TPP交渉からの即時脱退を求める」との集会決議を採択しました。
- 絶対許さないTPP合意
- 4月23日の昼休み、国民大運動実行委員会など3団体の共催による水曜定例の国会前行動が行われ、「国会決議を踏みにじるTPP合意を許すな」という声が響き渡りました。
- 農のこころ
- 春耕へ水車太古の陽を回す
- 各国での運動広げ
国際連帯の強化を
- 農民連の代表7人と全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)の坂口正明事務局長の日本代表団8人は4月16日から19日まで韓国・ソウルを訪問し、TPP・FTA対応汎国民対策委員会が主催するTPP国際フォーラムと、国際的農民組織ビア・カンペシーナが主催するTPP国際農民戦略会議に参加しました。各国農業へのTPPによる影響とそれに対する取り組みについての意見交換を行うとともに、TPPに反対する農民の運動と国際的な連帯の必要性について議論しました。
- アメリカと多国籍企業のルール 参加国に押しつける
- 18、19両日には、韓国国会内でTPP国際フォーラムが行われ、ビア・カンペシーナの参加者のほか、その連帯組織や市民・労働団体、国会議員、学者、弁護士などが一堂に会しました。
- さけ弁当からみえるTPP問題(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 遺伝子組み換えサケ/国内生産半減 増え続ける輸入量/食品表示問題は
- 原発ゼロ署名28万余提出
- 事実上の原発の永続的使用を定めた新エネルギー計画を、閣議決定してから10日あまりたった4月22日、福島県農民連とふくしま復興共同センターは「原発ゼロ100万人署名」の提出をはじめ、政府と東京電力との交渉などの行動に取り組みました。
- 在宅被災者中心に支援
- 宮城農民連と農民連ふるさとネットワークは東京土建一般労組板橋支部(土建板橋)と共同で4月19、20日、被災地への支援活動を行いました。
- 2014年夏カタログ/“大騒動”の連続です
- 農民連ふるさとネットワークのカタログ事業は、ふるさとネットが結成された年(2014年)と同じ、10年前にスタートしました。
- 分析センターだより
- 食の安全性検査の代表格である残留農薬検査は、検査員の技術はもちろん、化学薬品や特殊な樹脂、そして分析装置と、どれ一つ欠けても機能しません。21世紀のこの日本において、「あ、注文し忘れていた!」なんて間抜けなミス以外でそんなことは起きないでしょう、と思われるかもしれません。ところが、機能しないことが起きるのです。
- 地域自立こそ対抗の道
- 遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーンは「遺伝子組み換え問題からTPPを考える連続講座」の第4回を開きました。講師には農政ジャーナリストで「TPPに反対する人々の運動」の大野和興さんを迎え、「TPPと地域自立」というタイトルで講演。いま地域で起きていること、TPPに対抗するには地域で何をすればいいのかを考えていきました。
- 雑誌『農民』70号完成 普及・活用を
- 雑誌『農民』70号が完成しました。安倍政権が大企業の農業参入をねらう「農政改革」を強行しようとするもとで、農家の経営と暮らしを守るたたかいを急速に強める必要があり、そのための学習の材料として緊急に刊行するものです。
- “ベテランお母さんの知恵ぜひ”
- 兵庫県北はりま地域の多可町で3月26日に、兵庫県農民連女性部の総会を12人の参加で開催しました。兵庫県農民連副会長の安達紀之さんを迎えて、TPPと「攻めの農政改革」についてのお話を聞きました。
- 米粉を使って料理実習
- 埼玉県農民連女性部「山桜の会」は4月12日、今年で26回となる総会を熊谷市内で、14人が参加して開きました。今回のメーンイベントは、米粉や小米(砕け米)を使った調理実習です。米粉ピザ、米粉クッキー、簡単おやき、小米を使った五平餅の4種類の料理に挑戦しました。
- 梨と桃のお花見
- 福岡県うきは市の「うきはの里」は、まぶしい若葉や梨・桃の花で壮観な風景となります。4月1日には、新日本婦人の会柳川支部と農民連OBを囲む会の人たち(福岡・久留米)10人が、9日には、新婦人久留米支部の人たち13人が、みのう農民組合の佐々木督文書記長の農園を訪れ、梨や桃の花を見ながら、歓談と交流を行い、ちょっぴり援農で、楽しい一日を過ごしました。
- 旬の味
- 4月に入り高地であるわが牧場の周りも雪がなくなりつつある。牧草地も雪がなくなり、わが家では堆肥を土地にまく作業を連日行っている
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