「農民」記事データベース20100920-941-03

怒りの決起集会

激励と連帯のあいさつ

関連/米つくってメシがくえない
  /新米の産地価格 記録的な下落
  /激励と連帯のあいさつ


政府に責任ある対策とらせたい

日本共産党・紙智子参院議員

 国会はいま閉会中ですが、緊急に農水委員会を開き、米問題を質問しました。山田農相は「来年度から戸別所得補償を本格実施するから、過剰米対策はやらない」という答弁でした。自民党議員も「現実を見ていない」と批判していましたが、私も同感です。

 民主党は、来年度から回転備蓄から棚上げ備蓄にすると言っています。私は「これを前倒ししてでも買い上げをやるべきだ」と要求しました。

 私もみなさんと力を合わせて、政府に責任ある対策をとらせるためにがんばります。

農民も労働者もワーキングプアだ

首都圏青年ユニオン書記長・河添誠さん

 私たちは、非正規労働者を中心に組織してたたかっています。労働者も仕事がなく、あっても賃金が支払われない状態です。農家も取れた米が二束三文でしか売れないようでは、農家はやっていけません。農民も労働者も、働いても食えないワーキングプアになっています。

 いま貧困が拡大していますが、声をあげ、怒りを広げることが大切です。政治に声をぶつけ、労働者や消費者に訴えることで、世論が全国民的なものになると思います。

 働く者の団結で、声をあげられない人を励まし、メッセージを届けることが私たちの役割です。

作れば作るほど赤字では“怒”です

新日本婦人の会会長・高田公子さん

 「米を作れば作るほど赤字」という事態に怒りでいっぱいです。米の需給と価格の安定は、消費者を含めた国民の願いです。

 いま新婦人では「ご飯でダイエット」という紙芝居がひそかなブームを呼んでいます。「ご飯をしっかり食べれば、ダイエットになり、お肌にもいい。田んぼは温暖化防止にもなる」などと訴え、米産直の新しい契約者が増えています。

 みなさんの願いは消費者の願いでもあります。ともに連帯して世論に訴えましょう。

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米や田をつぶす政治は許せない

公害地球環境問題懇談会代表幹事・小池信太郎さん

 「ダムは100年、田んぼは万年」と言われ、田んぼは緑のダム、環境を保全する役割を果たしています。この言葉通り万年も作り続けられるようにすることが政治の役目ではないでしょうか。米や田んぼをつぶす政治を許してはなりません。

 生産者、消費者、流通業者が手を取り合って、世論に訴えることが求められています。

農協労組として切ない思いが…

全農協労連中央執行委員・砂山太一さん

 農業をやめる人が多く、農協から脱退する人も相次いでいます。生活できないからやめざるをえず、先祖代々受け継いできた土地も手放さなくてはならないという現実に、農協職員の労働組合として切ない思いでいっぱいです。

 10月にはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の食糧安全保障担当大臣の会合が新潟で行われます。食健連として対抗行動を計画しています。みなさん、新潟に結集しましょう。

 農民が農業で生活できる農政を実現し、農協職員が誇りをもって働ける職場づくりに全力をあげたいと思います。

つながりと連帯で豊作喜べる世に

全日本教職員組合書記長・北村佳久さん

 政府は、労働者の最低賃金の半分にも満たない農家の自家労賃を放置してきました。米価を上げ、最低賃金を引き上げることは、農村で起きている貧困と格差の拡大から、子どもたちを守ることにつながります。

 いま、「自己責任」を押しつけられた教師が自殺と退職に追いこまれています。これに対して、私たちは「つながりと連帯」を対置していきたいと思います。消費と購買力を上げ、内需拡大を図り、地域経済を活性化させることで、労働者と農家が豊作を喜べる農政を実現できます。

(新聞「農民」2010.9.20付)
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2010年9月

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