米つくってメシがくえないコンバイン降りて 9・10 怒りの行動
「米価下落の張本人は農水省だ!」「政府はただちに米価下落対策を行え!」―稲刈りの真っ最中、「居ても立ってもいられない」とコンバインを降りて全国からかけつけた農民、そして「これは農民だけの問題じゃない」と支援に駆けつけた消費者や労働組合の仲間たち。農民連と全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は9月10日、炎天下、「米つくってメシがくえない、米価対策を求める怒りの行動」を行いました。「怒」のハチマキを締めて250人が参加し、農水省や民主党本部、国会周辺に“怒りの声”が響き渡りました。
米価暴落対策を!
|
農水省交渉には100人を超える農民らがつめかけました |
新潟県連の今井健会長は「異常気象を乗り越え、黄金色の田んぼでやっと収穫だとホッとしたら、米価下落で真っ青だ。北陸ブロックは『いまたたかわずしていつたたかうのか』と緊急行動を行った。仲間を増やして農政を変えよう」、福島県連の亀田俊英会長は「概算金が7800円で全国一低い。こんなことが許せるか。この実態を県民に訴えようと、県連では10日から15日までキャラバンをやる。今日の『怒りの声』を農協にも伝え、ともにたたかっていこう」、北海道連の山川秀正会長は「異常気象でどの農作物も不作だ。民主党政権はインドともEPA(経済連携協定)を締結させるなど、自由化推進。この自然災害と政治災害から食と農を守っていこう」と、それぞれ決意を述べました。
厳しい表情で発言に聞き入る農民 |
最後に、「異常な低米価は農民だけでなく、農協、米卸、小売りなどにも塗炭の苦しみをもたらしている。いまこそ政府買い入れで米価下落に歯止めを」との集会アピールを採択しました。
なお、社民党の吉泉秀男衆院議員と秋田・大潟村の坂本進一郎氏から激励のメッセージが寄せられました。
米俵を先頭にこぶしをふりあげ、農水省前をデモ行進 |
集会後、参加者は米俵を先頭に、ムシロ旗やプラカードを掲げながら、民主党本部前や国会を通り、日比谷公園までデモ行進し、「国民の主食、米を守れ」「自由化をするな」と声をあげました。
[2010年9月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2010, 農民運動全国連合会