「農民」記事データベース20091207-904-07

日本列島3000キロ産地がまるごとやってくる!

日本の農業、ここにあり
農家のこだわり業者・消費者に(2/2)

ふるさと産直みほん市2009

関連/大盛況! 産直みほん市2009
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 いろいろなお米 興味深く見えた

 埼玉・所沢市の米屋、市川光雄さん

 お客さんから「今年の新米は硬く炊き上がるが、なぜですか」と尋ねられていたのですが、生産者からそれが天候の影響と教えてもらったし、すぐに販売に役立つ情報をたくさん教えてもらうことができました。

 また、「ゆめぴりか」や「ヒノヒカリ」、「ゆめつくし」など、関東では珍しいお米を直接見ることもできました。米卸の経営環境も厳しくて、なかなか現物の米を見せてもらうこともままならないので、こうしてさまざまな種類のお米を一挙に見られる機会はとても興味深いです。

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全国から37の銘柄米が一堂に集合。米屋さんの見る目も真剣そのもの

 “私の物使って”のアピールぜひ

 東京・区立中学校の栄養士、奥野恵子さん

 生産者のこだわりや商品の特徴など、もっと業者に向けて「自分たちの物を使ってほしい」とアピールする情報がほしいと思いました。

 学校給食は商品の規格が厳しいとよく言われますが、農家が規格にあわなくて捨ててしまうようなものでも、価格が安ければ使いたいという場合もあります。ジャガイモ、タマネギ、ニンジンなどは、年間を通して確実に使うので、大量に仕入れる場合は価格がどうなるのかなど、農民連の“もの”を導入したいと考えている業者が、実際にどう話を進めたらいいのかという具体的な情報がもっとあったらいいなと思いました。

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梅干しをPRしたみなべがわコープファームのブース

 安上がりでなく おいしい給食を

 横浜市・戸塚みどり保育園の栄養士 香西由佳子さん

 保育園で働くまで、農業に興味はあったけれど、まったく知らない世界でした。農薬を減らす取り組みがあることも知りませんでした。でも農家のみなさんと交流する中で、農家がこんなにたいへんな思いで、条件もギリギリで作っていることを知り、とても大事なことだし、ぜひ子どもたちにも伝えたいと思うようになりました。

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食べ物ビックリ実験コーナー“市販のおにぎりの秘密を探る”―コンビニの人も「油が浮きあがるとは、知らなかった!」

 給食の仕事は大変ですが、安上がりではなく、本当においしい給食を作れることがやりがいです。「庄内のおじさん」たちが、こんなに一生懸命に作ってくれたお米を食べられる、そして子どもたちの反応を見られるのは、とても幸せなことです。

(新聞「農民」2009.12.7付)
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2009年12月

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