「農民」記事データベース20091207-904-06

日本列島3000キロ産地がまるごとやってくる!

日本の農業、ここにあり
農家のこだわり業者・消費者に(1/2)

ふるさと産直みほん市2009

関連/大盛況! 産直みほん市2009
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 「みなさんの顔がいきいきしていてよかった」、「日本の農業がもっとよくなるよう、みんなが協力してがんばりましょう」―たくさんの感想は、出展した生産者の心に響きました。その一部を紹介します。


生産者の心に響いた農と食への参加者の思い

 商品開発のためおおいに参考に

 社会福祉法人きょうされん(障害のある人たちが地域で働き、活動し、生活することを応援する事業所の全国組織)の安川雄二さん

 いま、きょうされんに加盟する共同作業所に、農民連さんから米やラ・フランス、トマトジュースなどを入れてもらっています。共同作業所への食材の供給を業者まかせにしないで、どんどん自分たちで商品開発をしていきたい。そういう点で、今日は本当に参考になりとてもよかった。

 こうしたつながりを通じて、生産者と障害のある人たちが、お互いの顔が見える交流へと広がっていくといいなあと思っています。

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“無農薬だよ。このまま食べて”“どうやってつくったの”九州ブロックのブースで会話がはずみます

 いい食材で料理 日本農業は最高

 東京・北区で家庭料理店「まぁま」を営む佐々木弘子さん

 国産100%で料理を提供しています。食材は主に生協を通じて入手していますが、今日は生産者のみなさんからじかに話が聞けてとてもよかったです。

 国産のレモンなんてなかなか手に入らないし、ショウガはどんな料理にも使えます。無農薬のネギを10年かけて作ったという話には、本当に言葉もありません。こうした食材を料理してお客様に提供できたら最高です。日本の農業、ここにありですね。

 消費者は安全・安心求めている

 東京・八王子市の米屋、出浦敏充さん

 消費者は安全・安心をすごく求めています。それには顔の見える交流が大事です。うちで扱っている米袋は、すべて生産者の顔写真が付いています。

 会場には加工品もたくさんありますが、産地の見えるものがいいですね。これが、生産者と消費者の交流のはじまりだと思います。ここにはそういうものがいっぱい集まっています。

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静岡からは布で手作りした富士山とみかん。 お茶娘が「天竜茶をぜひ飲んで!」

 ネットで探してうれしい参加

 フランス在住で一時帰国中の田島啓子さん

 フランスに住んでいて、ジョゼ・ボベさん(農民運動の活動家)たちの活動に関心を持ってみてきました。ビア・カンペシーナに加盟する日本の団体はないのかとインターネットで探したら、農民連を見つけ、そのサイトで今日のイベントを知りました。ちょうど日本に帰っている期間だったので、絶対行ってみようと思って来ました。

 農業の企業化はだめです。やはり家族経営です。そのお手本がここにはありましたね。日本にも食糧主権を確立しようという人たちがいることがわかって、とてもうれしいです。

 産直ならではの新商品を探しに

 東海コープ事業連合・店舗農産課の中山達也さん

 産直ならではの新しい商品を探しに来ました。大切なのは価格ではなくやっぱり味ですね。

 生産者がどんな思いでどういうこだわりで作っているかを消費者に伝えたい。私たちはバイヤー(買い付け係)ですから、生産者の思いをまず店舗の売り場スタッフにしっかり伝えることで、お客さんにも伝わっていくと考えています。生産者の思いを知ることが、売り場スタッフの働く意欲にもつながっているのです。

 今日お聞きしたことを、みんなで勉強していきたいと思います。

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各地から集まった女性部の「手前みそ」コーナー

 諸経費高くなり 花の栽培も大変

 千葉・佐倉市で洋らんを栽培する齋藤和さん

 燃料代や資材の経費が高く、ハウスで花を栽培するのが大変です。花の需要が減っているのは経済的な理由もあるし、花を楽しむ余裕もなくなっているからです。

 世の中から花がなくなったら、暗くなってしまう。野に咲く花でもいいから、心を和ませてくれる花を観賞して楽しんで下さい。

(新聞「農民」2009.12.7付)
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2009年12月

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