地域に支えられ 元気じるしの直売所
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いま、鎌倉地区と横浜地区の農家27人が、4班に分かれて4日ごとに出店しています。その一人、鎌倉市関谷で野菜づくり30年の山森金雄さん(54)の売り場を訪ねました。
即売所には、テレビや雑誌などで取り上げられ、すっかりブランドとなった新鮮な“鎌倉やさい”が色鮮やかに並んでいます。ここの特徴のひとつは、生産した農家が直接販売すること。だから「消費者がどんな野菜を求めているかがよくわかる」そうです。「最近は、レストランやホテルのシェフが、地元だけでなく東京や横浜からも買い付けに来る」とあって、農家もイタリアから種を取り寄せるなど、ちょっとかわった野菜を生産しています。この日も、「十六ささげ」や「レモントマト」「ミルクなす」「オレンジズッキーニ」など、スーパーでは見られない野菜が並び、「これはどうやって食べるの?」「どんな味?」とたずねるお客さんに、農家が「おひたしにしてもいいし、煮物にもバッチリよ。おいしいんだから」とアドバイスすると、ほかのお客さんも寄ってきて輪ができました。
山森さん |
山森さんは1・3ヘクタール余りの畑で年間70〜80品目の野菜を生産しています。「ここはみんなで話し合って運営しているのがいいところ。少量多品目だから小回りもきくし、リスクも少なくてすむ」と話します。しかし、農業だけでは経営が厳しく「アパートや駐車場の不動産収入がバックにあるから、なんとかやっていける。悩みはやっぱり後継者がいないこと」です。
“この野菜なんだろう?”―めずらしい野菜が所狭しと並んでいます |
リュックを背負って古都・鎌倉へ散策に訪れるときには、ぜひ寄ってみたい即売所です。ただし、お昼ごろには完売してしまうそうですから、ご注意を。
[2009年9月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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