深まった連帯・感動・友情の輪心は一つ 食料主権(2/3)G8サミット対抗行動リポート
生産現場の農家を訪問、交流江別・岩見沢などで
海外代表は八日、岩見沢市周辺の農業視察を行いました。「生産者は何人?」「野菜ボックス以外の出荷先は?」 「集金や配達はどうしている?」―箱詰め作業中の野菜ボックスに群がり、次々と質問が飛び出します。 |
空知センターの女性たちとサラギさん(7月8日)
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ちょうど収穫作業中のブロッコリー畑では「有機質の補給はどうしている?」「農薬は?」とまたまた質問攻め(写真)。伊藤さんが畜産たい肥を長期間熟成させて使っていることや、収穫時に残らないよう農薬は生育初期しか使わないなど、ていねいに答えていました。
視察後、参加者は三笠市にある達布(たっぷ)山展望台へ。石狩平野を一望しながら、入植して原野を切り開いて作った農地の話などを地元の農家から聞き、交流を深めました。
広大な石狩平野をのぞむ達布山で。「G8いらない!」(7月8日)
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私自身、過去に二度ほどの最低賃金生活体験を行いましたが、「食べ物」の問題は切実でした。ワーキングプアやネットカフェ難民、日雇い派遣労働者は、いわゆる「激安輸入食品」にすがって生きています。百円のハンバーガーに寄りすがり「今、食べて行くこと」がなにより優先されます。それが将来にわたって人体にどういう影響を及ぼすのか、まで考えが回らず、「明日の仕事」「今日の食事」で頭の中がいっぱいです。
このG8サミット対抗行動では、農民連青年部のみなさんと行動を共にするうちに、本当にたくさんの事を学びました。(私たち労働者は本当にくたびれているなーと比べてみてしまいました…)これを機会に、「食」と「温暖化」の接点で、未来に責任を負う青年らしい連帯を、みなさんと築いていきたいと思います。ともに奮闘しましょう!
バスク、タイ、カナダ、フィリピン、韓国から参加された方々のお話は、それぞれの国での現実をうかがい知ることができ、とくに女性問題に言及した視点には共感できました。私たちが準備した手作りの小物などを手渡すと、抱えきれないほどのプレゼントに歓声があがりました。
昼食は農民連女性部の方々の味自慢の野菜や果物、料理が並び、みんなで和気あいあいといただきました。最後に、まさに世界の女性と手をつなぎ、歌い、感動をともにしました。
平和と地球環境を守り、食糧主権を確立するために、新自由主義と対抗軸にある、数の上では圧倒的多数の弱い立場の世界中の人々と連帯していくことの大切さ。それが大きな力になり得ることを確信できました。
[2008年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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