農業に希望と意欲いっぱいチャレンジ!(3/3)
父の急逝にめげず―米づくりに励み10年茨城・県西の風見さん茨城県西農民センター副会長の風見誠さん(常総市・旧水海道市)は長男ということもあり、跡を継ぐつもりでいましたが、米づくりを教わる機会がないままに、十年前にお父さんが急逝。何のノウハウもなく突然米を作らなくてはならなくなってしまいました。さてどうしたものか、と案じていたちょうどそのころ、農民センターの稲作講習会があることを知り、米づくりのヒントになればと参加しました。講習会は、稲葉光圀さん(民間稲作研究所)の「成苗二本植え」。育苗の段階からいっさい農薬を使わないという方法に、「農薬は米づくりにはなくてはならないもの」と聞いていた風見さんは、「まったく農薬を使わずに米ができるんだ…」と驚くと同時に感動。成苗二本植えを手がけている人が少ないと知り、なおさらチャレンジ精神がわき、「やってみたい!」と思ったそうです。 そして、無農薬の米づくりに取り組み、早十年。「何年経っても毎年一年生。思い通りにいかないこともあるが、何でも苦労なくうまくいったらつまらない。稲の成長に向き合うのは楽しい」と言います。
田回り中にトンボの羽化に遭遇そんな風見さんが六月の夜、野回り(田んぼの見回り)で、深水(ふかみず)の状態を見るため懐中電灯で稲を照らしたところ、トンボの羽化に遭遇。慌ててカメラを取りに帰り写したのがこの一枚。(写真〈写真はありません〉)平日はスーツ、週末は野良着姿。常総市の農業委員でもある風見さんは、忙しい合間を縫って、農民連や食健連の活動にも精力的に参加しています。 (茨城県西農民センター 久保幸子)
(新聞「農民」2007.8.27付)
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[2007年8月]
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