ビア・カンペシーナから
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農民連第十七回定期大会の開催、おめでとうございます。大会は、行動計画、新役員の選出など、農民運動にとって大変重要なものであり、日本の農民にとって大切な機会になると思います。
それにしても、月日が経過するのは実に速く、農民連がビア・カンペシーナに加盟したのがまるで昨日のように感じられます。こう感じるのも農民連を含めた五十六カ国の加盟組織が国際的な農民運動を盛り上げ、大変精力的に活動してきたからこそです。ある朝、アジアの農村で運動が起これば、昼にヨーロッパ・アフリカで、夜には南アメリカで起こります。農村から農村、都市から都市へ、常に世界中でビア・カンペシーナのたたかいが起こっています。私たちの運動は、世界各地で生きています。農民に新自由主義が押し付けられているあらゆる場所でたたかっています。
私たちの東南・東アジア地域は、特にFTA(自由貿易協定)とEPA(経済連携協定)に対抗し、再びWTOに抗議の声をあげることを含め、引き続きさらなる呼びかけと行動を活発に行っていかなければなりません。FTA・EPAに対するたたかいは、これらがそれぞれ異なる協定であるため、より複雑に見える反面、人々にとって、これら協定の負の影響は、より明確でより直接的に表れていると言えます。
FTAにおいて、アメリカ、ヨーロッパ、日本が重要な鍵を握っています。これらの国・地域がFTA・EPAを推進する張本人です。これに対して、私たちは食糧主権、農地改革、種子に対する農民の権利の方針を進めていかなければなりません。
食糧主権をさまざまな分野に広め、より明確に、より強化していかなければなりません。アフリカのマリで開かれる食糧主権国際フォーラムはたいへん重要です。来月開催されるこのフォーラムとその後の活動は、他の分野や社会組織と結びつくという点からも、重要なものになります。
このマリの食糧主権国際フォーラムへ日本代表団を送る準備をしている農民連を改めて祝福したいと思います。
みなさん、食糧主権をともに学び、発展させていきましょう。農民のための食糧主権は、私たちが食料を生産する権利を意味します。すべての人々、すべての国にとって、これは、自らの食料と農業政策を決める権利を持つことを示しています。また、これは、自由貿易ではなく公正な価格、真の農地改革による土地やその他の生産資源の分配、種子の管理、裕福な大土地所有者による迫害と暗殺から身を守ることを私たちに保障し、これによって私たちがすべての人々に健康で適切な価格でよい食料を提供することができます。WTO、IMF、世界銀行を食料と農業から追い出しましょう。
親愛なる姉妹、兄弟である農民連のみなさん、この二〇〇七年、みなさんが多くの成功を収め、私たちの運動に多く勝利がもたらされることを心からお祈りしています。
たたかいをグローバル化しよう、希望をグローバル化しよう!
農民よ、永遠に!
[2007年1月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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