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もの作り いま満開(1/3)

女性パワー 元気いっぱい

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こめ工房「野楽里」がスタート

女性11人、念願かなった

千葉・匝瑳市

 直売所を視察

 千葉県匝瑳(そうさ)市の農事組合法人・栄営農組合「アグリSAKAE」に今年、加工部として、こめ工房「野楽里」(のらり)ができました。地元生活改善クラブ「さつき会」のメンバーの十一人の女性たちは、米粉パンをはじめ、クッキー、ケーキなどのお菓子類、味噌(みそ)やきねつきもちなど数々の加工品を楽しんで作っています。材料を地元、旧野栄町の米や野菜などにこだわり、地産地消運動にも取り組んでいます。

 五月一日にオープンした「野楽里」。メンバーは、昨年十一月、埼玉県と茨城県の加工場や直売所を視察に出かけました。埼玉県の豆腐工房「わたなべ」で「手間をかけなければ本当においしいものができない」と聞き、「人の見えないところで努力しなければ」と、味噌担当の大木節子さんは感銘を受けたそうです。

 大木さんたちは、「さつき会」のメンバーとして二十年以上、自家用の味噌を作り続けてきました。

 「販売はせず、知人にあげる程度だったが、おいしいと好評でそのうち作る量も追いつかなくなってしまった」と大木さん。「野楽里」オープンにつながりました。

 「地産池消で」

 新潟県の取り組みに刺激を受けて、二年ほど前から始まった米粉パン作り。「思いやりのあるメンバーで助け合いながら和気あいあいとやっている」と代表の佐藤郁子さん。「化学肥料を使わない安全な地元の米を使う」と素材にこだわります。味噌と米粉のクッキー、シフォンケーキなど、ふだん食と農業に深いつながりをもつ女性たちのアイデアが尽きることはありません。

 佐藤さんは、「地元産を無駄なく大事に使いたい。地産地消がもっと自然に受け入れられ、本当に安全でおいしいものを食べてもらえれば。地元に根づき、みんなから愛される『野楽里』にしていきたい」と抱負を語っていました。

 お問い合わせは、Tel&FAX 0479(67)1577まで。

(新聞「農民」2006.5.15付)
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2006年5月

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