「農民」記事データベース20050110-667-09

食料自給率向上 政府に責任果たさせよう(4/4)

国民署名 食健連が各地で奮闘

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国産の果樹・果汁を守れ

食と農を守る青森の会 47都道府県に要請文

 「食と農を守る青森の会」はこのほど、四十七すべての都道府県にあて、「火傷病に対する万全の検疫体制確立と防除・研究体制の早期確立を求める」要請書と、「加工食品の原料原産地表示の義務付けと国産品としての強調表示について」の要請書を送りました。

 火傷病は、リンゴにとって最も恐れられている病気です。日本ではまだ未発生ですが、感染力が非常に強いため、いったん侵入を許してしまえば、壊滅的な被害を受ける、と心配されています。

 しかも、火傷病はリンゴだけでなく、ナシなどの果実類、サクラなどの花木類にも感染することから、全国的な被害が予想されます。

 しかし今年六月三十日から、アメリカの圧力で検疫措置を大幅に緩和。輸出用園地の緩衝地帯を五百メートルから十メートルに縮小し、園地検査を年三回から一回にされましたが、それでもアメリカは日本の検疫措置が「いぜん過剰」であるとして、現在WTOに再提訴しています。

 こうしたなか、「食と農を守る青森の会」は、火傷病が単にリンゴ生産者の問題だけではないことを理解してもらい、全国的な課題として検疫措置の強化、防除マニュアルの作成などを求めて全国に発信しました。

 これまでに、香川県、鳥取県、長野県、秋田県、愛媛県などから「要請に賛成」する立場から回答が寄せられ、青森県りんご果樹課にも問い合わせが来ています。

(新聞「農民」2005.1.10付)
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2005年1月

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