「農民」記事データベース20050110-667-08

食料自給率向上 政府に責任果たさせよう(3/4)

国民署名 食健連が各地で奮闘

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今、なぜ自給率向上か

グリーンウエーブ兵庫が学習会

 グリーンウエーブ兵庫県実行委員会は十二月四日、神戸市内で、山本敬治滋賀県食健連代表幹事(元滋賀県立短期大学教授)を講師に「今、なぜ食料自給率向上なのか、どうなる日本の米、どうなる米国の牛肉」と題して学習会を行い、五十四人が参加しました。

 全農兵庫県本部労働組合の二谷雄三委員長が開会あいさつ。続いて山本氏が、日本で食料が満ち足りるようになったのは一九六七年のことで、現在は日本が食料援助をしている北朝鮮より穀物自給率が低いと指摘。戦後農政のなかで八一年の「戦後政治の総決算路線」が転機になり、それが今日、実現されようとしていると述べました。

 さらに今日の小泉「農政改革」の方向と食料自給率問題、WTO交渉、BSE問題などにもふれ、本当の意味での健康を考えると国産でなければならないと述べ、「作れる者は自分で作る」地域からの食料生産運動、国民世論をバックに大きな国民運動をおこし、「国の責任で食料自給率向上をめざそう」と呼びかけました。

 討論では、蛭子智彦・淡路農業を守る会会長が、台風被害でこのままでは営農意欲が喪失しかねないこと、行政の支援が弱いことを指摘。神戸市の栄養士は、神戸の学校給食のパンに「二等粉」が使われ、残留農薬が検出されたことなどを発言しました。

 閉会あいさつで上野信行農民連事務局長は、県庁前、神戸市役所前での早朝宣伝、JR元町駅前の昼休み宣伝と兵庫県、神戸市への要請行動の内容など、今年のグリーンウエーブの取り組みを報告しました。

(兵庫農民連・上野信行)

(新聞「農民」2005.1.10付)
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2005年1月

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