食料自給率向上 政府に責任果たさせよう(1/4)
国民署名 食健連が各地で奮闘
私の思い添え用紙を郵送
協力者に“集めて”と訴え
ふるさとネット事務局 佐藤 龍雄さん
署名1千筆突破
食料自給率の抜本的向上を求める署名が全国で広がりを見せています。農民連ふるさとネットワーク事務局の佐藤龍雄さん(写真〈写真はありません〉)は千筆を突破。全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)の目標である百万筆が達成できるよう、さらにがんばる決意をしています。
「一枚一枚の署名用紙に、食の安全と健康への国民の切実な願いが込められています。署名を広げないことには、国内の食料と農業は守れません」。佐藤さんは強調します。
実際に会った人には、日本の穀物自給率が世界で百三十番目である実態を示した署名用紙の拡大コピーを見せながら、署名への協力を訴えています。同窓会の友人や隣近所、コーラスの仲間、生協など身近なつながりを生かしながら、三カ月余りで、千三百七十七筆(十二月十五日現在)集めました。
千三百七十七筆のほとんどが、署名用紙とともに、自らの思いを込めた自筆の手紙と返信用封筒を同封し、郵送で呼びかけたもの。「署名用紙を渡したり、送りつけるだけではだめ。みなさんの健康にかかわる大事な問題なので、ぜひ協力してほしいと心を込めて訴えることが大事」と話します。
返信された封筒は百三十通。「大事な運動を進めているのに感動します」「もう二、三枚は集められるので、用紙を送ってください」などの激励が寄せられ、一人で五十、六十筆集めて、送り返してくる人もいます。
「これだけ反響が大きいと、楽しくやりがいがある」と佐藤さん。「自給率向上は国民の願いであることに確信を持って、一人が十人に広げ、十人が百人に訴えれば、大きく広がります。相手に署名をしてもらうだけでなく、署名を集めてもらうよう、協力を呼びかけることが大事。目標の百万筆に手が届くまで、引き続きがんばります」
(新聞「農民」2005.1.10付)
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