熱い連帯と期待こめて分析センター設立8周年記念レセプション
九月八日、分析センターの地元、東京・板橋区で「農民連食品分析センター八周年 重金属分析装置新設レセプション」が開かれました。消費者、労働者、加工業者、学者・研究者、国会議員など、百人あまりの多彩な人々が、分析センターの果たしているかけがえのない役割をこもごも語り、祝いました。 農民連の佐々木健三会長は、「九五年に発足したWTOによって、輸入農産物が洪水のように入ってくるなかで、分析センターは、国民の健康と日本農業を守るとりでとなってきた」と述べて、冷凍ホウレン草など、危険な輸入農産物を告発し、国に対策をとらせてきた実績を強調。 参加者からは、「アメリカ農務省と丁々発止たたかっていくうえで、分析センターの科学的な証拠が重要な武器になる」(市民バイオテクノロジー情報室代表の天笠啓祐さん)、「私たち豆腐をつくる加工業者にとっても、分析センターはかけがえのない存在」(小林久間吉商店の小林秀雄さん)といった賛辞が相次ぎました。 続いて、分析センター所員の八人が、大きな拍手に迎えられて壇上にあがり、自己紹介。歓声や笑い、拍手が絶え間なく続き、「食と農を守るためにともにがんばっていこう」との熱い連帯感が会場を包みました。
さらに発展を各界から祝辞世の中動かす力に新日本婦人の会会長高田公子さん農民連食品分析センターがベビーフードの残留農薬を告発し、若いお母さんたちがメーカーと交渉して、自主検査を約束させました。わずか十五坪の分析センターから発信される情報が行動力を呼び起こし、行動が世の中を変えています。分析センターは、企業の横暴勝手を許さないとともに、農民連と新婦人の産直運動を発展させる強力なバネになっています。
消費者も信頼農業・農協問題研究所理事長 宮村光重さん国も無視できないくらい、目に見える大きな成果をあげている分析センターを、たいへんうれしく思います。農民連の「ものを作ってこそ農民」というスローガンは、消費者の信頼を得るものを作る、輸入農産物などの不安を告発することだと思います。古い農民運動では発想さえしえなかった分析センターを建設し、発展させてきた農民連に敬意を表します。
どこにも負けぬ実力フェリス女学院大学長本間愼さん最初、農民連が分析センターを建設すると聞いて、できるはずがないと思いました。しかし今、国を動かす立派な活躍を続けています。今日初めて分析センターを見学し、優秀なスタッフがいて、どこにも負けない実力を備えていることを確信しました。
国政に生かしたい日本共産党衆院議員高橋千鶴子さん今日ここまで発展してきた装備や人員によって、実際に社会的にも大きな影響力を得てきた分析センターの重要さを実感しています。自給率向上と食の安全確保のための武器をもったことを確信するとともに、これを生かした国会活動をしてきたいと思います。
(新聞「農民」2004.9.20付)
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[2004年9月]
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