宮城県中「総決起大会」米「改革」に断固抗議米の安定供給に国は責任をもて
「農業つぶし・米つぶしは断じて容認できない」――。食糧庁生産調整研究会の「中間取りまとめ」に対する抗議の声が急速に広がっています。農民連は各地で、「米『改革』に対する農民連の見解と提案」を持って、農協や自治体の訪問・対話運動を繰り広げています。そうしたなかで、宮城県農協中央会は八月二十一日、仙台市で、一千人規模の「農業者総決起大会」を開きました。(関連記事1〜2面)
「武部はやめろ」のムシロ旗宮城県中央会が、大規模な集会を開くのは、米輸入自由化阻止の運動以来のこと。それだけ、今度の生産調整研究会の「中間取りまとめ」に対する危機感が強い。会場の仙台国際センター大ホールは、「食と農を守ろう」とのハチマキをした農家で埋まり、気迫いっぱい。宮城農民連も、入場する参加者を宣伝カーで激励し、農民連の「見解と提案」が載った新聞「農民」を手渡しました。 「無責任小泉政策絶対反対」「構造改革の失敗だ!」「武部やめろ!」のムシロ旗が掲げられた壇上では、大堀哲・県中央会会長が開会あいさつ。「食と農の再生プラン」や「中間取りまとめ」について、「生産現場の実態を踏まえず、農家の営農意欲を踏みにじるもの」と厳しく指摘し、「国などに対して働きかけを強めていくことは最大の課題だ」と強調しました。 さらに、宮城県町村会の鹿野文永会長は「町村会としても、『中間取りまとめ』に全面的に異議を唱え、反対していくことを決議した。命がけでたたかう」と激励。生産調整研究会のメンバーで、全国農協青年組織協議会の門伝英慈会長も「(「中間取りまとめ」には)力及ばず生産者の声を反映させることができなかった」と述べて、秋のたたかいには「みなさんの力をぜひ貸してほしい」と訴えました。
全国に先駆けた県規模の集会「中間取りまとめ」を受けた県規模の集会は、これが全国の先駆け。同時に宮城県では、単位農協のJA栗っこ、みやぎ登米、みやぎ亘理、みやぎ仙南が、すでに決起大会を開き、県内の大きなうねりを作り出してきました。さらに、JAあさひな、みどりの、古川でも予定しています。いずれの決起大会も「中間取りまとめ」に「断固抗議する」という意志を表明。また、JAみやぎ登米、みやぎ亘理の大会では、青年部の動議などによって武部農相の退陣を要求する決議が満場一致で確認されました。 農家の怒りを結集し、さらに大きな輪に広げようと開かれた県大会。ムシロ旗を掲げる青年部員が壇上にあがり、全参加者がこぶしを突き上げて、ガンバローを三唱。農水省がねらう米つぶしを絶対に許さない決意を確認しあいました。
(新聞「農民」2002.9.2・9付)
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[2002年9月]
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