北海道・東北ワイド特集(5)山 形
庄内名産「だだちゃ豆」その美味と名前の由来は?山形県鶴岡市白山を中心として庄内全域で「だだちゃ豆」という「枝豆」が作られています。私たちの地方では「枝豆」と「大豆」は違います。大豆は「味カイ豆」といってみそや、豆腐、納豆などにしますが、若取りにしてゆでて食べることはしません。「だだちゃ豆」という枝豆と大豆の種は全く違います。庄内地方では、お父さんのことを「だだちゃ」といいます。昔、献上された枝豆を食べた殿様が、あまりのおいしさに「どこのだだちゃが作った枝豆か」とたずねたことに名前の由来があるという説と、伊達藩からきた「茶豆」という説があり、定かでない。 栽培方法や種子については、昔は農家個々人の秘伝的なところもありましたが、有名になり、広く栽培されるにつれ、マニュアル化されてきています。同時においしく作るため、ぼかし肥作りなど、努力も続けられています。また、雑草対策、害虫対策として、いかに農薬を使わないか、減らすかということにも努力を続けています。
山形大学農学部が調査研究していますが、別の地方で栽培すると、独特の甘みと香りがあまり良くできないなど、わからないことの多い作物です。 (庄内産直センター・渡部正一)
来年へ向け栽培技術向上をサクランボの収穫を終えて雪のなかでの剪定作業から始まったサクランボ作りも、全品種の収穫が終わり、来年に向けての夏期管理に入ろうとしています。今年のサクランボの作柄は、当初平年並みと見られていましたが、開花期の低温、降雨によって結実が悪く、平年の七割程度。日照不足や雨が続き、品質低下も心配されましたが、摘果などの工夫で「味」を失わずにすみました。 生育の遅れを消費者に理解してもらうなど、悪戦苦闘の毎日でしたが、会員みんなのふんばりでなんとか乗り越えることができました。取扱量も順調に伸びていますが、天候の異常で生産量が大きく左右されるため、どんな時にも対応できるよう、会員拡大と栽培技術の向上が今後の課題と考えています。 (山形産直センター天童事務所・今野正夫)
新婦人とサクランボ狩りを楽しむ山形県南陽市の産直センター事務所で米産直をしている米沢新婦人と「さくらんぼ狩り交流会」が七月四日に行われ、新婦人会員と子ども十七人、生産者ら二十二人が参加しました。(置賜農民連・神部伸也)
新婦人とサクランボ狩りを楽しむ東京に勤めていた息子が山形市本沢地区に帰って来て、七夕祭りを復活してから三年。だんだん豪勢になり、老若男女が飾りの下に集まるようになった。(山形地方農民連・横尾秀一)
(新聞「農民」1999.8.2付)
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