「農民」記事データベース20211206-1484-03

官邸前行動で怒りのスピーチ

米危機打開11・25中央決起行動

関連/政府は過剰米を市場隔離しろ
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物財費さえ下回る米価
再生産できない!

(1面のつづき)

 官邸前では怒りのスピーチが行われました。長谷川敏郎会長の開会あいさつ、日本共産党の紙智子参院議員のあいさつに続き、3人の生産者がマイクを握りました。

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官邸前でこぶしを振り上げる参加者

 青森の沖津由子さんは「奨励品種のまっしぐらは1俵8000円、どうやって暮らしていけるのか。資材や燃油の高騰、温暖化などで生産者は不安をもっている。農家の切実な要求に寄り添いながら一緒に要求を実現していきたい。食べることは生きること」と訴えました。

 千葉の越川洋一会長は「米価9000円では物財費も下回っているうえ、未熟粒など2等米が多い。大規模農家ほど大変だ。1月からRCEP(東アジア地域経済連携)も発効する。価格保障が必要だ。市場原理一辺倒の新自由主義的農政を変えるため、参議院選挙で自公農政にノーを突きつけよう」と呼びかけました。

 宮城の鈴木弥弘事務局長は「ひとめぼれをつくっているが、3000円以上下落している。生産費が労賃、物財費を下回り、再生産ができない状況は耐え難い。国民の主食を守るために、震災にもめげず、米づくりをがんばってきた。瑞穂の国の総理大臣ならば米を大事にせよ。いつまでもあると思うな、親と米」と訴えました。

 参加者は最後に、官邸に向かって「米つくってメシ食えねえ」「過剰米を直ちに買い上げろ」「過剰米を食料支援に回せ」とコールを響かせました。

(新聞「農民」2021.12.6付)
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2021年12月

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