RCEP
わずか8時間の審議で
承認案が衆議院を通過
RCEP(アールセップ)(アジア包括的経済連携協定)批准の承認案が4月15日、たった8時間の審議で衆議院を通過しました。国内農業への影響を顧みず、日本と中国、韓国が東南アジア諸国を食い物にする協定を、まともな審議もせずに承認する暴挙です。
農民連と全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は14、15の両日、国会議員会館前で抗議行動を行いました。
|
審議不足のままの採決に抗議しました |
14日の外交委員会採決後、傍聴していた農民連の長谷川敏郎会長は、「共産党の穀田恵二議員以外は、何のためらいもなく起立して賛成したことに大きな怒りを感じる。国民への影響を試算することもなく、知らせもせずに、企業の利益のために強引に進めていく政治を変えないといけない」と訴え、地域からいっそう声を上げていくことを呼びかけました。
15日には衆院本会議で討論も行わずに批准案の承認をしたことに抗議。全労連の秋山正臣事務局次長は「自由貿易が農業を衰退させ、格差を拡大してきたことは明らか。弱いものをいじめるような政治を転換する運動を」と訴えました。
(新聞「農民」2021.4.26付)
|