参議院選挙の結果市民と野党の共同
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初当選を喜ぶうち越さん(中央) |
野党+市民側は、森参院議員や2人の女性国会議員が支えながら「ともにさく政治」「誰ひとりとり残さない政治」をスローガンに最後まで粘り強く訴えた草の根の活動が、4万2千票差の勝利に結びつきました。
うち越候補の推薦を決めた県農民連では、新聞「農民」号外を配りながら戸別所得補償や種子法の復活、TPP、日米FTA反対を掲げた政策を農村部中心に訴えました。県農協労連と共催で行った農業農民決起集会では、農民連会員の市議が「今回は絶対に負けてはならない、私は本当に時間を惜しんで、できることは全てやっている。必ず勝とう」と訴えました。今回初めて日農新潟県連も参加・あいさつし、まさに市民レベルで本気の共闘でたたかった選挙だったと思います。
選挙期間中は全国連の吉川利明事務局長と県農民連が農協幹部や三条市農業委員会会長を訪問し懇談、うち越候補の農業政策を訴えました。農民連会員も各地域で作られた共闘の連絡調整会議に参加してスタンディングなどを行いました。
山形県農民連では、公示前に幹事会で、はが氏支持を決定し、私が本人と面会、4項目の農政に関する要望書を手渡し懇談しました。『よくわかる国連「家族農業の10年」と「小農の権利宣言」』(農文協発行)を政策に役立ててほしいと提供しました。
はがさん(右)と小林会長 |
県連は、全会員あてに、「はが支持を訴える県連ニュース」、「はが氏への要望書」、「はがリーフ」、新聞「農民」号外の4点セットを郵送や手渡しにより、届け切る行動を行いました。公示後、はが候補への支持を訴えて面談による支持拡大に取り組みました。
県都、山形市で開催された個人演説会では、はが候補勝利に向けての決意表明を行うなど、過去に例のない形での取り組みを行いました。
私の地元、南陽市では、選対にも参加しました。山形2区の鈴木憲和衆院議員の居住地で何としても8000票以上を獲得することを目標にし、8300票余りを得て勝利しました。
接戦が報道される中、県内各地の農民連役員の方々のがんばりが、はがさんの当選に大きく貢献しました。当選後のテレビインタビューの中で、はが氏は農業にも触れて「大規模化を進める農政ではダメだ。家族農業を中心とした農政に切り替えるべきだ」と力強く抱負を語りました。
東北4県では、野党統一候補が当選しましたが、及ばなかった青森、福島も含めて総選挙での勝利に向かってともに元気にがんばりましょう。
横沢さん(左)と久保田会長 |
3年前の参院選でも岩手は野党統一候補の木戸口英司参院議員を誕生させることができ、私たちの議員として絆を強くしてお付き合いしてきました。今回の選挙で新たに、横沢さんも私たち「農民連」のよき理解者、パートナーとなったことは大変うれしい限りです。
私たちは今回の選挙をたたかうにあたって横沢さんと「政策協定」を結びました。「日米FTAに反対する」「戸別所得補償制度の復活を実現する」「消費税増税の中止」「原発に頼らない社会を目指す」「安倍政権による憲法改悪阻止」等を8項目の協定を結びました。
この中にある「当選の暁には食の安全と地域を守る家族農業を振興するために岩手県農民連との交流懇談の場を積極的に設けること」という文言が私は一番好きです。
今回の選挙では安倍首相が2度も岩手県入りし、反共攻撃を垂れ流し、野党分断を画策する中での勝利でした。しかも相手候補は復興大臣をやったことがある大物政治家です。
一方、横沢さんは知名度がなく選挙戦の前半は苦戦したものの、横沢さんの人柄が有権者に知れ渡るにつれ五分五分のたたかいとなり、わずかな差ではありましたが、勝利することができました。
岩手県内で私たちと一緒になって地域を支える農業政策を進めていく参議院議員が2人になったことは、地域農業を守り発展させていく取り組みにとって大きな力になっていくと思います。
[2019年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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