グリホサート削減めざす体内の残留農薬検査始まる
デトックス・プロジェクト・ジャパン
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国会議員による「断髪式」の様子(IWJ動画から)=3月4日 |
5月21日に議員会館内で行われた「デトックス・プロジェクト・ジャパン」キックオフ集会では、山田共同代表が「みんなでグリホサートのことを考えるきっかけにしよう」とあいさつしました。
ネオニコチノイド系農薬などの健康被害について詳しい、木村―黒田純子さん(環境脳神経科学情報センター副代表、デトックス・プロジェクト・ジャパン顧問)が「グリホサート・ラウンドアップなど農薬のヒトへの毒性」のテーマで記念講演。発がん性や皮膚炎、肺炎の急性毒性、自閉症等の発達障害など、ヒトで報告されている疾患や異常について報告しました。
農民連食品分析センターの八田純人所長が、「断髪式」に参加した議員の毛髪の検査結果について解説。調査対象成分は、グリホサートのほか、グリホサートが代謝されると生成されるAMPA(アミノメチルホスホン酸)、グルホシネート(除草剤バスタの成分)などです。
キックオフ集会で。(左から)八田、木村―黒田、天笠の各氏=5月21日 |
グリホサートとAMPAの検出でみると、両成分が検出された人は4人、グリホサートのみは4人、AMPAのみは11人、不検出は9人でした。
デトックス・プロジェクト・ジャパンは、広く一般の方や農家を対象に検査し、結果を公表していきます。2種類の検査パッケージを用意します。一つはグリホサート、グルホシネート、AMPAの3種類。もう一つは、これら3種類とネオニコチノイド系農薬8種類です。毛髪で検査します。
検査は、農民連食品分析センターが担当します。このたび、みなさんの募金で、高性能の粉砕機「ミキサー・ミル」(ドイツ・レッチェ社製)を装備しました。粉砕する毛髪へのダメージが小さく、約5分で粉砕でき、それを高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)などで検査します。
募金で装備した新機器と八田所長 |
今年の夏からの検査申し込みをめざして準備中です。検査の詳細や費用などは後日、お知らせします。
訂正 5月27日付「ゲノム編集食品が今夏にも食卓に!?」の特集で、4面下から3段目の小見出し「世代を超えて破壊し続ける」の記事中、13行目から始まる文章を次のように訂正します。「この改造蚊が、自然界にいる野生の蚊と交雑すると、雄の子どもしか生まれません。交雑が繰り返されると、雄しか誕生しないため、やがてその種は絶滅してしまいます」
[2019年6月]
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