ふるさと
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JAひびきのに掲げられた看板 |
二毛作の歴史は古く、隣の本庄市の今井条理遺跡の発掘調査から鎌倉時代には米麦二毛作が行われていた可能性が示唆されています。(新聞「農民」第561号・農の考古学=22=から)
その中世からの二毛作の麦作に困難が生じたのは、自民党農政による2007年の品目横断的経営安定対策でした。
これに対して、日本共産党推薦の村田仙太郎農業委員が全国に先駆けて町議会へ「麦作への補助金の削減をやめるよう国に意見書を提出すよう求める請願」を提出し、農民連も県交渉を行いました。結果的には、「ひびきの農産」という会社をつくり、4ヘクタール以下の農家も参加して麦作を続けて今日に至っています。
埼玉県は種子法にある米・麦・大豆の中でも小麦の農業生産額が全国3位であり、明治期には全国一のこともありました。
また、熊谷で麦作の改良に尽くした麦王(麦翁、ばくおう)とたたえられた権田愛三(ごんだあいぞう)が全国に麦踏み・二毛作を広めたことで知られ、熊谷うどんがおいしく食べられていて、うどんの聖地として全国うどんサミットが開かれています。
小麦は欧米の主要穀物となっていますが、アメリカのボーローグ博士によって農林10号から倒れにくく多収の小麦に改良が加えられ、当時の食料難を解決してノーベル平和賞に輝いたように日本が多大な貢献をしたものです。
それゆえ、昨今の貿易自由化に抗して小麦の自給率を上げることは、来年からの「国連家族農業の10年」の活動の中でも重要なテーマになると確信します。
[2018年9月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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