たたかいはこれから吉川事務局長の国会リポート
TPP11の国会情勢が緊迫した5月18日、全国食健連は、「TPPプラスを許さない全国共同行動」とともに、終日座り込み行動にとりくみました。終日、抗議行動と傍聴に参加した農民連の吉川利明事務局長の国会リポートです。
朝8時半に衆議院議員面会所に到着、いよいよ今日衆議院通過かと緊張するなか、朝9時からの衆院外務委員会に臨みました。 自民党は30分の持ち時間を10分も残して質疑を終え、公明党の質疑の後、「審議終結、採決」の委員長の声。反対討論に、立憲民主、国民民主、無所属の会、共産の4野党が立ち、「審議は不十分、採決すべきではない」と強調するとともに、不十分な審議の中でも、国民の食の安全、医療、くらし、農業を踏みつけにして、グローバル企業の利益を優先するTPPの本質は変わらないことを指摘し、批准すべきではないとの論陣を張りました。 しかし、自民・公明の与党と維新、希望の賛成で委員会採択。委員長職権で、午後の本会議緊急上程となりました。 午後1時からの衆議院本会議では、土地改良法改正案の採決の後、与党席から「議長〜」の呼び声で緊急動議、TPP承認案の採決が提案されました。立憲、国民、共産の反対討論、賛成討論なしの後、採決が行われ、自民・公明、維新、希望の賛成多数で採択。 本会議招集後、ただちに招集された衆院内閣委員会では、共産党の宮本徹議員が質問している最中、突然、委員長が「速記録を止めてください」との声。傍聴者には一瞬何が起こったかわかりませんでした。そんななか、理事が招集され「茂木大臣の不信任案提出」との情報が流れ、委員会は休会。その後、散会が告げられ、この日の委員会採決は見送りとなりました。 議員会館前に集まった数百人の仲間に報告。「たたかいはこれから」の意思を固めあいました。
(新聞「農民」2018.5.28付)
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[2018年5月]
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