豊かで安心できる学校給食めざして
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2009年10月に中学校卒業までの医療費完全無料化が全国に先駆けて実現しています。中心都市・高崎市では1985年に中学校の給食を地産地消の自校方式で実現させています。
子どもたちにとって何が一番大切なのか、子育てしやすい町づくりをどうつくりあげていくか、私たち新日本婦人の会県本部は常に周りに気を配り、要求の掘り起こしをしてきました。
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新日本婦人の会第28回全国大会でのぼり旗をもって報告する群馬県本部のみなさん=11月5日、都内 |
ある先生に聞いてみると「クラスに何人かは引き落としができない家がある。督促状をそっと渡している」とのこと。「子どもたちにとって給食の時間はとても楽しみなはず。一人でも寂しい思いをしているのであればそれはおかしい。そもそも義務教育は無償のはず。給食は食育教育の一環ですでに無償の町や村がある。県段階で実現させよう」という話でした。
2014年に「学校給食費の無料化をめざす会」を「ゆきとどいた教育をすすめる会」加盟の25団体で立ち上げました。発足当初は一部無料化を含め7市町村でしたが今年は20市町村へと広がりました。毎年1万人前後の署名を集め県当局と懇談しています。
昨年、県の課長は「市長会からも要望がでている。難しいが大事な問題。切実な意見として受け取らせてもらう」と言いました。私たちの声が県政に届き始めたのを感じています。
また、今年は「学校給食費の無料化を求める高崎の会」が発足したり「館林市の給食を考える会」が独自の署名に取り組み、市と交渉する中で無料化を訴えたりなど、各地の草の根の取り組みが広がっています。保育園や幼稚園、学童保育所を訪問し、署名の依頼をすると、1園から869人分もの署名が集まりました。子育て中のお母さんの切実な要求なのだと感じています。
[2017年11月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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