国の責任認めない不当判決原発被害者訴訟で千葉地裁
東電の賠償を一部命じる福島第一原発事故の被害者が国と東電の責任を問い、損害賠償を求めた裁判の千葉地裁判決が9月22日にありました。原告の訴えに対し千葉地裁は、国の責任を認めず東電に対する損害賠償の一部のみを認める不当な判決を下しました。国の責任を断罪した前橋地裁の判決から一歩後退した判決となりました。 判決は、「国は津波の発生は予見できた」としながら、「対策を怠ったとはいえない」という、不可解な結論であり、許しがたい不当判決です。一方で被害者への損害賠償は慰謝料を超えた分も一定認めています。
東電本社前で怒りの抗議集会同日に行われていた東電本社前の集会は、不当判決の一報を受け抗議集会に。生業訴訟弁護団の青龍美和子弁護士は「あれだけ国の責任を裁判で明らかにしてきたのに、認めないのはおかしい。総選挙で政治そのものを変えよう」と訴えました。また全日本建設交運一般労働組合(建交労)の福富保名書記次長は「原発は事故が起きたら逃げるすべがない。原発はなくさなければならない」と訴えました。参加者は東電本社に向けて「不当判決許さない」「国と東電は責任を果たせ」と抗議のシュプレヒコールを行いました。
訂正 10月2日付1面「追いつめられて解散へ、総選挙で安倍政権に審判を」の声明のなかで、総選挙の公示日が10月12日とあるのは、10月10日の誤りでした。 (新聞「農民」2017.10.9付)
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[2017年10月]
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