米農家の心に灯をともす
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関連/米農家の心に灯をともす取り組み広げたい /米問題で列島騒然の状況を!! |
島根県農林水産部の長野正己農産園芸課長が県の考えをスライドで説明しました。2年間は従来通りの仕組みを続け、検証しながら島根の米を守りたいと訴えました。
ふるさとネットの根本敬代表は「米価低迷が続き米の収量水準は頭打ちになっている。農家以上に米の流通業者は今後の米生産に危機感を持っている」と述べ、国民の主食確保のため「田まわり」など農家の技術と元気を高め、心に灯をともす取り組みを広げたいと語りました。
報告する(左から)長野、吉岡、田食、根本の各氏 |
島根県立農業大学校2年の金森啓太さんは「若くても農業が好き、米作りが大好きです」と就農する決意を報告し、会場を沸かせました。
シンポにはお米屋さんも4軒参加。丸中米穀さんは「業務用の安い米が島根はない、すでに足りない米が出ている。作りたい人はしっかり作ってほしい」と呼びかけました。
企画が決定しパネリストの依頼も確定した6月中旬、さらに7月第2週目に新聞「農民」やしんぶん赤旗、新婦人しんぶんなどに案内チラシを折り込みました。さらに、県庁記者クラブ(16社加盟)にも届け、お米の2018年問題に関心を持ってもらいたいとアピールしました。
会場いっぱいの104人が参加しました |
6月30日、7月1日には、旧松江市内の米屋さん13軒を訪問し、シンポジウムの案内を行いました。
7月5日には、私(長谷川)と河津清事務局長でJA中央会、県農政事務所、県農業会議を訪問。JA中央会は「農林会館にいる職員全員(100人)に案内チラシを配布しましょう」と引き受けていただき、農政事務所では支局長と懇談し、「庁内にはメールで全員に閲覧するようにさせます」と約束していただきました。
農民連の加工用米を扱っているアルファ食品や島根米穀株式会社、島根県米穀販売商業組合(島米連)にも案内チラシを持って懇談を行いました。
松江市の農業委員会総会(旧法による最後の)で古藤一郎副会長は、総会の最後に案内チラシを読み上げ、「米問題が大事、同僚の吉岡委員もパネリストで出るので皆さんもぜひ参加を」と訴えました。
これらの取り組みを通じ、2種類のべ1万3000枚の案内チラシをまき、米問題をアピールしました。
シンポジウムでは、『農民連ブックレット』も19冊普及できました。
シンポジウム開催にあたり、どんな構成で誰をパネリストに依頼するか検討しました。行政から「平成30年問題」の話を聞く機会はあっても、政策変更の説明のみで、判断の材料に乏しく、えさ米による需給引き締め効果が一定出て、価格浮揚の効果が出ていますが、来年から全国で転作のタガが外れ米価が暴落するのではないかなど、何を作付けするか判断に迷いが増すだけです。
中村さんは、家庭の米需要が外食に移り、必要なところに米が不足する問題点を指摘しました。
もう一人の株式会社開成代表取締役の遠山忠宏さんは、バイオエネルギーを軸にした水田農業経営について報告しました。
福島で開かれたシンポジウム=6月17日、郡山市 |
[2017年7月]
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