農民連・農民連ふるさとネット・奈良県連担い手づくりシンポ開く
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直売所の駐車場で開かれるビオマルシェ。この下には飛鳥寺の遺跡が眠っています |
中心になっている樽井一樹さん(40)も新規就農で明日香村に移住してきました。自然農法で古代米などを栽培しています。「オーガニックにこだわった料理屋さんと取引があった農家が集まって3年半前に立ち上げました。大和八木駅周辺に店を出している料理人さんが買い物に来ています。オーガニックということで直売所などより少し高めの価格にしているのですが、地元や近隣市町村のママさんたちも来てくれています」と紹介。
出店者の野菜を使った料理も出しており、料理人を囲んでサロンのような集まりになっているなど、地域のコミュニティー作りにも一役買っています。
また、この売り場だけではなく直売所などにも「明日香ビオマルシェ」のロゴをつけて出荷し、ファンになった人が買いに来ています。
出店者はおそろいの机やケースに個性を生かしたおしゃれなレイアウトで商品を展示。参加者はそれぞれ、出店者との会話や買い物を楽しみながら様子を視察しました。
山口農園の堆肥場も見学 |
地域と自主防災協定を結び、地区の遊休地の耕作を引き受け放棄地の解消も実現しています。また新規就農者育成のために、公共職業訓練学校のオーガニックアグリスクールNARAを2010年に設立し、今までに約200人が卒業。7割が全国で就農しています。(詳細は後日掲載)
JAS有機認証取得には、ほ場を3年間無農薬無化学肥料で栽培する必要がありますが、新規就農者が取り組むには負担が大きくなります。山口農園ではアグリスクールの学生用農場として耕作を行い、すでにJAS有機の条件を見たしているほ場を独立希望者に耕作を任せ、JAS有機認証をスムーズに取得できるようにしています。また、同社から独立した人たちとグループを作り、生産物を山口農園が全量買い上げ、同じブランド、パッケージで販売することで就農者の経営を支援しています。
帰りのバスでは奈良県農民連北和センターの手作り弁当を堪能。おいしい! |
福島県浜通りから参加した「NPO法人野馬土」の職員、加藤裕也さん(23)は「まだ農業のことをよく分かっていないのですが、農家の現状を聞き、どうやって収益を上げるのか、新規就農者を増やすのか、いい勉強になりました」と感想を話していました。
[2017年4月]
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