農民連第22回定期大会安倍暴走・アベノミクス農政ストップ地域の生産・共同を広げ
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関連/安倍暴走・アベノミクス農政ストップ /白石淳一会長の開会あいさつ(大要) |
「農業への攻撃が強まるなか、大会は若い人の発言が多く、大変元気をもらいました。地域からアベノミクス農政の転換に向け、暴走政治にストップをかけるためにがんばりたいと思います」(高知・中越吉正さん)、「みなさんの発言から熱い思いやすばらしい実績、思いやりに満ちた助言、運動の心構えなどのいい話を聞くことができました。この大会でできたつながりをしっかりつかまえて仲間を増やし、先輩に学んで、産直センターの一員として認められるようがんばっていきたい」(大阪・古荘純さん)――。
農民連第22回定期大会が1月16日から3日間、都内で開かれ、47都道府県から代議員・評議員あわせて約300人が参加しました。若手からベテランまで元気な発言が相次ぎ、熱気に満ちた大会となりました。
常任委員会から真嶋良孝副会長が「TPP・農政改革についての特別報告」を、吉川利明事務局長が「安倍暴走政治とTPP農政ストップ・農業と農村の復権へ、生産、共同、仲間づくりを広げよう!」と基調報告(次号に詳細)を行いました。
TPPのたたかいでは、6年間で新しい人々との共同が広がり、さらに農協攻撃とたたかい、戸別所得補償の復活を求めることで地域と農業を守ることにつなげている経験も出されました。山形では、民進党、共産党の議員が紹介議員になり、戸別所得補償の復活を求める請願が、4つのうち3つの自治体で採択されたことを紹介しました。岩手では、県内7つの農協を訪問するなか、「本来、農協が取り組むべきもの」との反応があり、すべてで所得補償を求める署名への賛同を得たことが報告されました。北海道の石沢元勝さんは、酪農を守る指定団体制度の必要性を述べ、政府の農協解体攻撃を批判しました。
元気な発言が続いた青年部のメンバー |
昨年夏の参院選挙は、11の1人区で野党統一候補が勝利しました。TPPや農業が大きな争点になったほか、福島では原発、新潟では米価と原発、沖縄では基地など、各県の農民連は、それぞれの課題で奮闘し、勝利に貢献しました。
今年は総選挙に備えて地域の農民連組織の役割が大きく求められています。そのなかで、福島・県北は、身近な農民連をめざしてさらに分割することにチャレンジし、岡山でも、岡山市南部の組織を分割することで新たな発展をめざしています。奈良では3つのセンターからさらに市町村単位での活動を重視し、役員を配置するなど、地域に根差した活動の重要性が報告されました。
発言に共感の拍手 |
三重は、農業が盛んな地域に拠点をつくり意識的に働きかけて生産者を農民連に結集し支部を結成。香川は、機関紙で減らした分を増やす努力をして3けたを維持し、大会に向けて3人の会員と11人の読者を増やして参加。佐賀県の80歳の古川文一会長は、決議案を読んで、「やらんばいかん」と気持ちの高ぶりを感じ、税金学習会を企画し、100人を集めて会員と読者を増やす決意を述べました。鳥取の今本潔会長は、役員体制を確立し、新たな一歩を踏み出したことによって、昨年10月の震災で被災した農家を訪ね、事情を聞くなど、組織活動が徐々に始まっていることを報告しました。
最終日の18日には、大会決議や予算・決算の承認、新役員の選出が行われ、新会長に、笹渡義夫氏(農民連本部)が選出されました。
根本敬副会長が閉会あいさつ。「次回(2019年)の大会は農民連結成30周年の年。農村の未来を開くのは農民連。目標をやり切って大会を迎えよう」と呼びかけ、最後に元気よく「団結がんばろう」で奮闘を誓い合いました。
大会には、来賓として、日本共産党の紙智子参院議員、新日本婦人の会の米山淳子副会長、日本米穀小売商業組合連合会(日米連)の長谷部喜通理事長、全労連の小田川義和議長、全国商工団体連合会(全商連)の太田義郎会長、全国革新懇の五十嵐仁代表世話人(法政大学名誉教授)、日本婦人団体連合会(婦団連)の柴田真佐子会長、全農協労連の砂山太一委員長、全国食健連の坂口正明事務局長があいさつ。今回初めて全国沿岸漁民連絡協議会(全国漁民連)準備会から二平章事務局長が登壇しました。
国際的な農民組織、ビア・カンペシーナ国際調整委員のヘンリー・サラギさん(インドネシア)からメーセージも届けられました。
16日の夕方には、大会レセプションが開かれ、47都道府県の特産物、加工品、地酒などが並び、各地の逸品に舌鼓を打ちながら、大会開催を祝う各界の参加者らとの交流の輪が広がりました。
[2017年1月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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