「農民」記事データベース20160425-1211-07

エゴマづくりの仲間ふやしたい

栽培・搾油を手がける國母(こくぼ)克行さん
(栃木農民連・真岡市在住)
菅原 文子さんらが訪問


搾油の様子を見学 処理・販売法も聞く
“大変勉強になった”

 山梨県北杜市の有機農家、菅原文子さんの「エゴマを一緒につくりませんか」(新聞「農民」3月14日付掲載)の呼びかけに、栃木県真岡市でエゴマを栽培している栃木農民連の國母克行さんが「エゴマ栽培の仲間を増やしたい。ぜひ応援したい」と応えてくれました。

 國母さんは4年前に勤め先を退職して、実家を継ぎ、野菜、米、小麦などの栽培を始め、3年前に自分の健康(コルステロール値と血圧を下げる)のためにエゴマの栽培を始めました。搾油施設も整え、搾りかすはパウダーにして直売所で販売しています。

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エゴマの栽培、搾油を手がける國母さん

 こうした取り組みに注目し、「実際に搾油するところを見て、栽培のことや販売のことなどを交流したい」と國母さんを訪ねました。

 搾った残りカスパウダーにして

 訪問したのは、菅原文子さんと、6年前からエゴマの直まき栽培をしている福島・会津農民連の佐藤常子さん、農民連本部の吉川利明事務局長と、筆者の4人。

 國母さん宅に到着すると、エゴマに興味を持っていた近所の農家の方3人も加わり、計8人の勉強会になりました。

 早速、搾油の様子を見学。一度に1・5キログラムのエゴマを搾油できます。時間は約30分かかり30%(重量比)くらい搾れます。搾りかすをパウダーにするところも見せてくれました。ミネラル、たんぱく質、繊維質などが豊富で、直売所では一番の人気商品です。保健所の許可を取った施設は清潔に管理されていたのも印象的で、國母さんの人柄がうかがえました。

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エゴマの搾油機

 搾りたての油をパンにつけ試食

 部屋に上がっての交流では、國母さんがエゴマを作るようになったきっかけから、エゴマの栽培方法や収穫後の処理、販売方法を丁寧に紹介してくれて、その合間に、佐藤さんから「自分のとこではこうだあ」と紹介があり、和やかでにぎやかな交流ができました。

 搾りたてのエゴマ油を自家製の天然酵母パンにつけて試食したり、エゴマパウダーをおにぎりにかけたり、はちみつと混ぜてパンにつけたりと、とてもおいしい交流会となりました。

 「納豆にかけると泡立ちがすごくいいよ」「普段から食卓においておけば何にでも使えるよ」「食べ過ぎはよくないから1日3グラムが目安だね」など、エゴマ談義に花が咲きました。

 毎日食べても健康上問題ない

 佐藤さん「私は毎日これ食べてるから数値(健康上)は問題ない。自分で食べるものは自分でつくっている」「地域でエゴマ栽培の仲間を増やしていきたい」。

 菅原さん「百聞は一見にしかず、今日はたいへん勉強になった」「一畝からでも、取り組んでくれる人が増えるといいね」。

 國母さん「流行でなく、本当に必要としている人がいる」「今年は栽培面積を倍にしたい」などみんなで話し合いました。

 國母さんには、栽培の相談やエゴマの搾油や製粉の委託作業も協力していただけることになりました。

 興味をもたれた方は、ふるさとネットまで問い合わせください。折り返し、資料をお送りします。ちなみに種まきは6月頃が目安です。

 問い合わせ先 TEL 03(3590)1337、FAX 03(3590)9524、Eメール n−fnetw@nouminren.ne.jp

(農民連ふるさとネットワーク 渡辺満広)

(新聞「農民」2016.4.25付)
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2016年4月

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