ＴＰＰ交渉

国会決議破りの“合意”は許さない

閣僚会合前に緊急国会行動

　9月30日からアメリカ・アトランタで開かれるＴＰＰ交渉閣僚会合に向けて9月29日の夜、「国会決議破りのＴＰＰ“合意”は許さない！　9・29緊急国会行動」が行われ、約200人が参加しました。

「ＴＰＰ断固反対」と座り込む参加者

　呼びかけ人を代表して、ＴＰＰ阻止国民会議代表世話人で、元日本医師会会長の原中勝征さんが主催者あいさつを行い、「ＴＰＰでは日本の誇るべき国民皆保険が危機にさらされる。アメリカでは医療費が高くて、庶民は十分な医療も受けられない。命の重みに差があるこんな社会になっていいのか。国民の命を守る立場から、党派、思想を超えて力を合わせよう」と呼びかけました。

　呼びかけ人の一人で、「遺伝子組み換え食品いらない！キャンペーン」代表の天笠啓祐さんも登壇し、緩い食品表示制度にすることで、アメリカなどからの食糧輸入依存を続けようとする政府の姿勢を紹介し、遺伝子組み換え食品の表示義務化を求める100万人署名への協力を訴えました。

訴える農民連の久保田みき子女性部長

　農民連長の白石淳一会長は、「今年も生産費の半分という低米価が続いている。それは政府が国民の主食である米の需給と価格の安定から手を引き、市場任せにしていることが原因だ。その一方でＴＰＰ交渉ではアメリカからさらに輸入を増やそうとしている。米だけでない。麦も、豚肉も、牛肉も、乳製品も譲歩しており、これでは日本の農業をつぶしていいということにほかならない。みんなで力を合わせて、ＴＰＰを阻止していこう」と訴えました。

　訂正　10月5日付1面「“戦争法”共同広げ必ず廃止」の記事で、鹿児島県農民連の園山多佳子さんの顔写真を別の方とまちがって掲載しました。おわびして、訂正します。