いま考えよう
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関連/いま考えよう 日本の食料自給率 /農業再生・自給率向上させる農政へ転換を /農民連はこう考えます |
先進国中最低の食料自給率の日本。安倍政権は、自給率の向上に背を向ける政策をとり続けています。日本の食料自給率の実態はどうなっているのか、特集します。
長年にわたって食材の原産国表示を固く拒んできたマクドナルド社も、消費者の厳しい声と業績悪化に直面し、とうとう昨年からホームページ上で原産国を表示するようになりました。しかし、ほぼ「自給率ゼロ%」であることは、全く変わりなし。
牛肉やチーズはオーストラリアとニュージーランド産、中国産を切り換えた鶏肉は全量タイから、ポテトは全量アメリカ産…。やっと見つけた「国産」の食材はレタスとトマトだけ。それも全量国産ではなく、レタスは台湾やアメリカから、トマトはアメリカからも輸入されています。キュウリのピクルスは国産ゼロで、トルコ、スリランカ、インドから。
ケンタッキーフライドチキンも傘下に有する三菱商事系の日本KFCホールディングス株式会社が展開する宅配ピザ大手「ピザハット」も、ホームページで食材の原産国表示をしています。しかしこちらも、国産食材は生鮮のトマトやピーマンくらい。チーズはアメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、サラミなどの牛肉加工品はオーストラリアなどから、豚肉類はアメリカ、カナダ、チリ、メキシコ、グリーンアスパラはチリ、ブロッコリーはエクアドル…などなど、その“国際色豊か”な原産地に、目もくらむばかりです。
ハンバーガーもピザも、ほとんどの食材が外国産で、自給率はほぼゼロ。いくら食べても自給率の向上に役立たない、自給率とは無縁の食品です。
なぜ日本の食料自給率がこんなに低いのか。その原因と問題、解決策についてみていきます。
[2015年6月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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